ローマ市長
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「イニャツィオ・ロベルト・マリーア・マリーノ」の記事における「ローマ市長」の解説
マリノは、中道左派同盟の支援を受けて、2013年のローマ市長選挙に立候補した。一回戦でリードした後、2回目の投票で、中道右派の候補者である現職のジャンニ・アレマンノ市長との間の決選投票で63.9%の票を獲得しローマ市長に選出された(6月10日)。 マリノのプロジェクトの中には、フォリ・インペリアーリ通りとスペイン広場の車両通行禁止と、歩行者と自転車の通行のみへの開放という、先見の明のある、しかし物議を醸すものが含まれる。マリノ市長は、フィラデルフィアでのサイクリストとしての経験を、車なしで生活することを学んだ基礎として引用した。 選挙における勝利の直後、公的契約の不正操作や、資金の横領を行う組織犯罪ネットワークから連絡を受けた。マリノは事件を検察官に持ち込み、その結果2014年のローマ汚職スキャンダルが始まった。 イグニャツィオ・マリノは、世界経済フォーラムの年次総会に招待された唯一のローマ市長である。(2014年1月22〜25日、ダボス)http://www3.weforum.org/docs/AM14/WEF_AM14_PublicFigures_List.pdfダボスにおいて、マリノはコカコーラのCEOであるムフター・ケントとマッキンゼーのCEOであるドミニク・バートンと関係を築き、ローマの考古学のための慈善募金について話し合いを行った。https://www.ansa.it/web/notizie/regioni/lazio/2014/01/22/Marino-Fondazione-Roma-fund-raising_9945768.html 2014年10月18日、マリノは、自治体に申請のあった16組の同性カップルの結婚を登録し、他のイタリアの市長もそれに続いた。当時のイタリアでは同性結婚とシビルユニオンは違法であり、マリノ市長は結婚を登録することにより、特に海外で結婚したイタリア人にとって、同性結婚をめぐる法的な混乱の深まりを明らかにするよう国会議員に圧力を掛ければと望んでいた。 同性のシビルユニオンは、2016年にイタリアで最終的に合法化された。 2015年10月12日、マリノはM5S五つ星運動とイタリアの同胞(政党)の野党による経費スキャンダルの告発の際に辞意を表明したが、10月29日にそれを取り消した。それにもかかわらず、10月30日、市議会の48人のメンバーのうち26人が辞任した後、その立場を失うこととなった。その職は、政府が任命した委員が代行した。 2016年10月7日、[https://www.nytimes.com/aponline/2016/10/07/world/europe/ap-eu-italy-rome-mayor.html ローマの裁判所は、M5S五つ星運動とイタリアの同胞(政党)の野党によって行われた横領、詐欺、偽造の申し立てについてマリノを無罪と判断した。その際彼は自分の無実を証明するために辞任した。イタリアCPP裁判所の第530条により、裁判所は完全無罪判決を下し、マリノの行動は「犯罪とはみなされない」と判断し、主張された事実は「起こらなかった」との判決を下した。要約すると、彼は選挙中にローマが破産寸前であることに気づいた 。2013年に、ローマは8億8800万ドルの損失で赤字であり、さらに公共交通システムは9億5100万ドルの赤字を出していた。28ヵ月間で、イグニャツィオ・マリノは両方の予算のバランスを取り戻した。彼はまた、考古学的遺産を保存するためにローマの活動を支援することに関心のある慈善家を巻き込んで、国内および国際的な資源を引き付ける集中的な資金調達活動を実施した。28ヵ月間に合計1400万ドル(13.167.313ユーロ)以上を集めた。市長としての彼が決断した事の中には、次のようなものがあります。•放棄された都市部の適格性の再確認と合計20億ドル近くの民間投資をもたらした新しい開発計画の推進•世界最大のローマの埋め立て地の閉鎖、および分別された廃棄物収集の効率的な政策の推進•合計18kmの鉄道をカバーする21の新しい駅を備えた新しい地下鉄路線の開通•内部の過剰な支出の削減と単一の購買センターの創設•前政権が残した市の帳簿をチェックするために税務警察官を巻き込む•マフィアとの関連を調査する検察官との緊密な協力•市内中心部の大部分の歩行者化•イタリアの法律ではまだ規制されていない同性結婚の登録•不動産投機からの広い緑地の保護
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