リマスター版:リザレクテッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 09:11 UTC 版)
「ディアブロII」の記事における「リマスター版:リザレクテッド」の解説
2021年9月24日に発売された。対応機種は、スイッチ、PS5/PS4、XSX|S、XB1、PC。リマスター版の開発チームは、第一作の『 ディアブロ (ゲーム)』ではなく、二作目の本作をリマスターの対象とした理由について、「『ディアブロ』はGoG.comで配信されており、遊ぶ機会が提供されている」点や、「2021年という年が本作の発売から20年という節目の年である」点、「現在(2021年1月時点)開発中の『Diablo immortal』や『 ディアブロIV』とも関連がある」点を挙げている。 ビジュアル面においては、当時のプレイヤーのなつかしさを刺激させるようなものにするというコンセプトが立てられ、オリジナル版のままにする部分と新しくする部分の比率を「7:3」にするという方針がデザインチーム内で共有された。例えばプレイヤーが利用可能なクラスの一つであるバーバリアンは、元のデザインにケルト文化やスラブ文化に由来する要素が追加された。モデリングにおいても、攻撃判定等の整合性を持たせるため、原作のスクリーンショットに3D処理を施したものと新デザインを重ねる検証が施された。 また、ゲームエンジンにはオリジナル版である本作と同じものを使い、その上にインターフェースの変更といったレイヤーを重ねる手法が取られた。これに関連して、ゲームバランスはオリジナル版から変更しないという方針が取られた。リマスター版でゲームデザインを担当したAndre Abrahamianは、AUTOMATONとのインタビューに対し、オリジナル版を含む当時の作品の難易度の厳しさを認めつつも、それがゆえに当時の攻略情報などが有効である点についても触れ、「そういう意味でも皆が覚えている『Diablo II』体験そのままになると言えるでしょう。」と話している。 その一方で、3Dレンダラーは新しいものが用いられており、ゲームプレイの質を保ったまま、パーティクル・システムによる地霧や稲妻の表現、リアルな照明効果やレンダリングといった多くの要素が新たに追加された。 また、リマスター版では風の音や、虫や動物の鳴き声といった環境音が新たに追加された。音声はオリジナル版のものが使われたものの、オリジナル版のキャストがなかなかそろわない上、録音技術の向上で新しい音源との質の差が大きく出てしまうことがあったため、AIアップスケールという自動最適化テクノロジーが用いられた。。さらに、拡張パック『Lord of Destruction』の内容も選択制にしたうえで組み込まれたほか、共有倉庫といった『ディアブロ III』の要素も取り入れられた。 2021年4月9日から13日(日本時間)には、テクニカルα版のテストプレイが行われた。
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