ラ・ヴァルスとは? わかりやすく解説

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ラ‐バルス【(フランス)La valse】

読み方:らばるす

ラベル管弦楽曲1919年から1920年にかけて作曲題名フランス語ワルツ意味しウィンナワルツへの礼賛の意味込められている。のちに自身により、ピアノ2台用およびピアノ独奏用に編曲された。


ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノソロ)

英語表記/番号出版情報
ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノソロ)La valse作曲年: 1919-20年  出版年1921年 

作品解説

2007年5月 執筆者: 実方 康介

 原曲管弦楽曲で、ウィンナ・ワルツイメージ盛り込まれている。当初は「ウィーン」という題名考えていた。ラヴェル管弦楽版のみならず連弾2台ピアノ用と独奏ピアノ用の版も書いている。絢爛豪華雰囲気ピアノ編曲でも変わらない独奏版は近年演奏家レパートリーとして定着しつつあるが、技術的な難易度極めて高い。


ラヴェル:ラ・ヴァルス(連弾)

英語表記/番号出版情報
ラヴェル:ラ・ヴァルス(連弾La valse作曲年: 1919-20年  出版年1921年 

作品解説

2009年9月 執筆者: 加藤 麗子

原曲は「管弦楽のための舞踏詩」として作曲19191920年)され、1921年には作曲者自身による2台ピアノ編も完成している。これらをもとに、ラヴェル生涯友人であるルシアン・ガーバン(Lucien Galban/1877~1957年)氏の手によって連弾(1台4手)編が編曲されデュラン社から出版された。連弾版は、2台ピアノ版と比較すると、編曲上の制約から若干簡略化されて響きの薄い部分があるものの、オーケストレーション妙技発揮しながらプリモ奏者セカンド奏者が絡むパフォーマンス要するなど、『一人では 不可能な音楽二人で実現する芸術作品となっている。楽譜上にぺダリング指示がないため、セカンド奏者プリモ奏者響き計算しながらぺダリング工夫をしなければならず、ソロ版と同様に技術的な難易度が高いことに変わりはない。ピアノ1台でありながら華麗官能的にしてユーモア色彩パレット生み出しクライマックスでは熱狂の渦となる演奏効果優れた作品である。

楽譜冒頭に、ラヴェル自身の「ヨハン・シュトラウス2世ウィンナーワルツへのオマージュ」をうかがい知る書き込みがある。
渦巻く雲間から、ワルツを踊る男女かすかに浮かび上がってくる。次第晴れ上がると、A部において、渦巻く群集埋め尽くされダンス会場現れ、その光景少しずつ描かれていく。B部のフォルティッシモシャンデリアの光が絢爛と輝く。1855年頃のウィーン宮廷舞台である。(ラヴェル・筆)』


ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台4手)

英語表記/番号出版情報
ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台4手La valse作曲年: 1919-20年 

ラ・ヴァルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 08:56 UTC 版)

管弦楽のための舞踏詩『ラ・ヴァルス』(: La Valse, Poème chorégraphique pour orchestre )は、モーリス・ラヴェル1919年12月から1920年3月にかけて作曲した管弦楽曲。作曲者自身によるピアノ2台用やピアノ独奏用の編曲版もある。タイトルの「ラ・ヴァルス」とは、フランス語ワルツ(「ラ」は定冠詞)のことであり、19世紀末のウィンナ・ワルツへの礼賛として着想された。ラヴェルの親友であったピアニスト、ミシア・セール(Misia Sert、1872年 - 1950年)に献呈されている。


注釈

  1. ^ a b グレン・グールド本人が"my transcription of Ravel's transcription of La Valse"(「ラ・ヴァルスのラヴェルによる[ピアノへの]編曲をさらに私が編曲したもの」)と説明している[5]

出典

  1. ^ 『自伝素描』による(『作曲家別名曲解説ライブラリー11・ラヴェル』音楽之友社、1993年、9ページ)。
  2. ^ a b c d e 『最新名曲解説全集(6)・管弦楽III』音楽之友社、1980年
  3. ^ 『作曲家別名曲解説ライブラリー11・ラヴェル』音楽之友社、1993年、9ページ
  4. ^ ステファヌ・オーデル編『プーランクは語る 音楽家と詩人たち』筑摩書房、1994年、169-171ページ
  5. ^ ケビン・バザーナ英語版 (2018年10月). “Ask Kevin”. グレン・グールド財団英語版. 201-09-03時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月10日閲覧。


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