ヨハネ文書とは? わかりやすく解説

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ヨハネ文書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 03:38 UTC 版)

ヨハネ文書(ヨハネぶんしょ)とは、新約聖書中の『ヨハネによる福音書』と3通のヨハネ書簡(『ヨハネの手紙一』、『ヨハネの手紙二』、『ヨハネの手紙三』)、および『ヨハネの黙示録』の5つの文書を言う。しかし現在では『黙示録』は除外し、四文書のみを指すことの方が多い。これは、『黙示録』のギリシア語表現が他文書とは明らかに異質であるという古代からも知られていた事実と、思想的にも大きな違いがあるとの認識による。


  1. ^ Carson & Moo 2009, p. 246
  2. ^ The Gospel According to John: An Introduction and Commentary (Pillar New Testament Commentary) (Hardcover). D.A Carson, Wm. B. Eerdmans Publishing Company (January 1991) pg. 25


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ヨハネ文書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 05:00 UTC 版)

仮現説」の記事における「ヨハネ文書」の解説

ヨハネ文書(1世紀末 - 2世紀)のうち、『ヨハネによる福音書』と『ヨハネの手紙一』に関係する記述がある。 『ヨハネ福音書』の冒頭(1:1-2)には「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めにと共にあった」とあり、また1:14に「そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿ったわたしたちはその栄光見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた」とあるように、「父なる神の下に、言葉ロゴス)として先住していたイエス受肉した」という「受肉」を前提としている。また、20:24-19で、イエス肉体復活否定する使徒トマスシーン通じて肉体復活確証されている。 一方で、『ヨハネ福音書』を仮現説的、またグノーシス主義的な文書と見る説もある。このような立場では、受肉譬喩的な表現に過ぎないことになる。またトマス告白なども、正統派教会影響により、仮現説への反駁が『ヨハネ福音書』に添加されたと見なされることもある。このような点から『ヨハネ福音書』は仮現説反駁する目的編纂されたという見解がある。 また、ヨハネの手紙一』4:1-3、『ヨハネの手紙二』1:7は、受肉否定する預言者存在言及しており、偽預言者教説が、仮現説に関係があると考えられる

※この「ヨハネ文書」の解説は、「仮現説」の解説の一部です。
「ヨハネ文書」を含む「仮現説」の記事については、「仮現説」の概要を参照ください。

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