ヤシカハーフシリーズ
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「ヤシカのカメラ製品一覧」の記事における「ヤシカハーフシリーズ」の解説
ハーフ判のシリーズ。距離計がないので、厳密にはレンジファインダーカメラではない。 ヤシカラピード(1961年発売) - 大ヒットとなった「オリンパス・ペン」(1959年発売)に対抗して開発された。基本の構え方でフルサイズと同様の横長の写真が撮れるよう、フィルムを縦送りとした。機体は縦長の独特のスタイルが特徴で、機体底部の革製ストラップを引くことでフィルムの巻き上げを行うユニークな設計を採用。 ヤシカセクエル(1962年発売) - 箱形の機体底部にグリップを装着する8ミリシネカメラ風のユニークなデザインのカメラ。当時としては珍しい電動モータードライブを内蔵。レンズはヤシノン28mmF2.8、シャッター速度はB、1/30~1/250秒。ゾーンフォーカス式を採用。最高毎秒0.8コマの連写性能を持ち、現場記録の連続撮影用として警察向け45mmF4.5レンズ仕様の製品も開発された。後の「京セラサムライ」の原型とも言われる。 ヤシカ72E(1962年発売) - ヤシカミニスターをベースに「オリンパスペン」タイプのデザインとしたオーソドックスなカメラ。セレン露出計を装備するが、ヤシカミニスターと同様のライトバリュー式を採用。レンズはヤシノン28mmF2.8。小型化のため、通常機体上部にあった巻き上げノブを底部に移動。この方式はフィルム送りが通常のカメラと逆方向となるが、他メーカーにも波及した。 ヤシカミミー(1963年発売) - 1/60秒の単速シャッターと固定焦点のヤシノン28mmF2.8レンズを装備した普及版カメラ。裏蓋を開けるとフィルムカウンターがリセットされる機構を装備。 ヤシカミミーS(1964年発売) - ヤシカミミーをゾーンフォーカス式とした機種。 ヤシカハーフ17(1964年発売) - プログラム式EEカメラでレンズはヤシノン32mmF1.7。後のヤシカエレクトロ35に通じる角の丸い独特のデザインとして人気を呼んだ。 ヤシカエレクトロハーフ(1965年発売) - 絞り優先式EEカメラ。電子シャッターを採用し、シャッター速度はB、120~1/500秒。手ぶれ警告のチェックボタンを背面に装備。リンクスシリーズとともに後のヤシカエレクトロ35のベースとなった。 ヤシカハーフ17ラピッド(1965年発売) - ヤシカハーフ17をベースに西ドイツのフィルムメーカー、アグフア・ゲバルト社が提唱した「ラピッド・システム(ドイツ語版)」対応とした機種。フィルムカセットのタブで感度設定を行うため、フィルム感度設定ダイヤルを廃止。巻き戻しが不要のため巻き上げノブもついていない。 ヤシカハーフ17EEラピッド(1965年発売) - 機体上面の機種銘は「Half 17 Rapid-EE」と「Half 17 EE Rapid」の二種類がある。 ヤシカハーフ14(1966年発売) - ヤシカハーフ17のレンズをヤシノン32mmF1.4とした機種。露出計をセレンからCdSに変更し、前面レンズ周囲のデザインが変わった。 ヤシカハーフ17デラックス(1970年発売)
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