ボワルセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 01:38 UTC 版)
ボワルセル (Bois Roussel) は、1930年代後半に活躍したフランスの競走馬、種牡馬。名繁殖牝馬のプラッキーリエージュが最後に残した産駒であり、1938年エプソムダービーに優勝した。種牡馬としても成功を収めた。
- ^ a b 原田俊治 1970, p. 188.
- ^ a b 原田俊治 1970, p. 190.
- ^ a b c d e 原田俊治 1970, p. 182.
- ^ ダーリン調教師と競走馬購入の為に来ていた。
- ^ 同年のパリ大賞典後にテシオがネアルコを6万ポンドで売却した時より安く思えるが高額取引に見えたようで、フランス人はボルテラを「商売上手」と賞賛し、イギリス人はビーティを「人が良すぎる」と評した。
- ^ a b 原田俊治 1970, p. 180.
- ^ a b c d 原田俊治 1970, p. 181.
- ^ 原田俊治 1970, p. 189.
- ^ a b c d e 原田俊治 1970, p. 183.
- ^ a b c d 原田俊治 1970, p. 184.
- ^ 最高はバーラムとソラリオの500ギニー。次いでネアルコやハイペリオンの400ギニー。
- ^ a b c 原田俊治 1970, p. 185.
- ^ アーガー・ハーン3世の息子かは情報が少なく不明。
- ^ a b c d 原田俊治 1970, p. 186.
- ^ a b Leicester, Sir Charles (1974). Bloodstock Breeding. London: J.A. Allen & Co.. pp. 313–321. ISBN 978-0-85131-129-6
- ^ “Leading Sires of Great Britain and Ireland”. Thoroughbred Heritage. 2018年8月4日閲覧。
- ^ 1960年までの12ハロン以上のスタミナインデックスは次の順になる。ボワルセル(53・5%)。ハイペリオン(36・5%)。ネアルコ(33・5%)。
- 1 ボワルセルとは
- 2 ボワルセルの概要
- 3 主な産駒
- 4 参考文献
ボワルセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:25 UTC 版)
ボワルセルは1935年にフランスで生まれた。母がプラッキーリエージュであり、半兄にサーギャラハッド、ブルドッグ、アドラミラルドレイク、ベルアセルらが居た。血統表中にセントサイモンを4ヶ所持ち、血量は合計で21%を超えていた。デビュー戦を勝った後にイギリスのPeter Beattyに売却され、新しいオーナーは6月のダービーのためにイギリスにボワルセルを送った。ダービーは21倍の人気薄だった。レース後半の2ハロンでヘラルドが「驚くべきスピードの爆発」と表現する末脚を見せ、後方から一気に先頭に立つと、最後の1ハロンはそのまま4馬身のリードを保ってゴールした。セントサイモン系として25年ぶりの英ダービー制覇は非常に強い勝ち方だった。 次走のパリ大賞では、後にサラブレッドの血統を支配するネアルコの前に敗れた。なお、ボワルセルとネアルコの2頭は、共にスペアミントを母方に持ち、共にセントサイモン近交系という共通点があったが、将来的に両父系の明暗は完全に分かれることになる。この時点で故障を患っており、再起することなく引退した。レースに出走したのはたった3ヶ月だけだった。1940年にイギリスで種牡馬となった。 ボワルセルは競走馬の父として成功し、凱旋門賞馬ミゴリ、セントレジャーに勝ったテヘランなどを出した。本馬と種牡馬ランキングを争ったのは、ネアルコやハイペリオン、フェアトライアルなどである。集計方法によって異なるが、1949年はネアルコでは無くボワルセルが首位だったとする資料も存在する。 産駒のうち後継種牡馬として有力になったのは、テヘラン、ミゴリ、ヒンドスタンの3頭である。その他Delville Wood(オーストラリア)、Swallow Tail(ブラジル)、Royal Forest(ブラジル)、ヒカルメイジ(日本)なども各国で成功した。 Bois Roussel 1935 |Delville Wood 1942(豪首位種牡馬) |Royal Forest 1946(デューハーストS) |Swallow Tail 1946(ダービー3着、ブラジルで種牡馬として成功) |Fraise du Bois 1948(愛ダービー) |Hindostan 1946(愛ダービー、日首位種牡馬7回) ||ダイコーター 1962(菊花賞) ||シンザン 1961(日三冠、宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念、日本成功種牡馬) |||ミナガワマンナ 1978(菊花賞) |||ミホシンザン 1982(日二冠、天皇賞(春)) ||||マイシンザン 1990(NHK杯、朝日CC) |ヒカルメイジ 1954(日本ダービー) |Tehran 1941(セントレジャー) ||Tulyar 1949(英二冠、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS。英獲得賞金額を更新) ||Tale of Two Cities 1951(チリ首位種牡馬) |||Cougar 1966(チリから米に移籍して100万ドル以上稼ぐ) ||||Gato del Sol 1979(ケンタッキーダービー) |Migoli 1944(凱旋門賞、チャンピオンS、エクリプスS) ||Gallant Man 1954(ベルモントS) |||Gallardo 1972 ||||Iraqui 1982(ベネズエラ三冠) |||Elocutionist 1973(プリークネスS) ||||Recitation 1978(フランス2000ギニー) ||||Demons Begone 1984(アーカンソーダービー) |||||Demon Warlock 2000(ワシントン州年度代表馬) その時代のボワルセル系を代表する種牡馬、著名競走馬、およびそれらの先祖馬に限る。
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