ペレコープ地峡 - 1943年冬とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ペレコープ地峡 - 1943年冬の意味・解説 

ペレコープ地峡 - 1943年冬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 02:02 UTC 版)

クリミアの戦い (1944年)」の記事における「ペレコープ地峡 - 1943年冬」の解説

ドイツ側では、V軍団(カール・アールメンディンガー歩兵大将)とルーマニア山岳軍団(ヒューゴ・シュワブ中将)がケルチ半島担当で、クリミア半島北部は、XXXXIX山岳軍団(ルドルフ・コンラッド山岳兵大将)の担当になった。しかし、XXXXIX山岳軍団は、クリミア半島への撤退後部隊のほとんどすべてを南方軍集団にとられて、その代償南方軍集団から受け取った336師団以外にはクリミア半島北部展開する部隊持っていなかった。第336師団は、ウクライナでの戦闘で大変損耗した部隊で、実質、4個大隊相当しかなく砲兵部隊持っていなかった。クリミアには、クリミア駐留軍(Befehlshaber Krim, フリードリッヒ・コクリング中将)傘下スロバキア第1歩師団、第153野戦訓練師団ベルクマン大隊空軍野戦連隊などの雑多な部隊があったが、これらの部隊戦闘能力はいずれ極めて限られていた。ソ連軍クリミア迫っていたので、急遽ペレコープ地峡陣地には、スロバキア第1歩師団と第153野戦訓練師団部隊充てられた。 10月30日朝、ソ連第28軍118ライフル師団一部隊は、チョーンガル半島ドイツ軍陣地突っ込み阻止された。これに対応して、イェーネッケは、第50師団の3個大隊ペレコープ地峡に、ルーマニア山岳軍団の3個大隊強を腐海沿岸防衛為にケルチ半島から送った11月1日朝、ソ連第19戦軍団220戦車旅団11両のT-34と約400人の随伴歩兵は、事前爆撃なしにペレコープ地峡急襲したソ連軍攻撃時、主陣地タタールの壁の前にあるタタールの壕を渡る道路橋鉄道橋許可出ていないので落とされておらず、また地雷埋設されていなかった。第9高射砲師団の88mm砲はイシュンから輸送中だった。攻撃受けてスロバキア師団一部パニック起こして潰走し、ソ連軍部隊一部タタールの壁を突破してアルミャンスク集落前面まで到達し、そこでドイツ軍部隊によって阻止された。11月2日も、ソ連軍新たな増援部隊使ってドイツ軍防衛線を攻撃したが、突破口拡大することはできなかった。11月6日には、ドイツ軍は、到着した50師団増援部隊加わって反撃転じ突出部のソ連軍押し戻したが、タタールの壁の一部占拠しているソ連軍を完全に除去することはできなかった。 ペレコープ地峡での戦闘続いている同じ11月1日ソ連第28軍10ライフル軍団部隊は、白昼腐海歩いて渡ってクリミア半島側に橋頭堡を築く事に成功した。この時、腐海沿岸無防備だった。11月6日には、フェオドシアからのルーマニア軍部隊腐海沿岸到着したが、橋頭堡ソ連軍除去するには強力すぎて、封じ込めることができただけだった。 11月7日には、戦線膠着状態になり、一応の安定を見ることになった。この結果ドイツ軍はなんとかソ連軍クリミア半島への侵入食い止めることはできたが、クリミア枢軸軍陸上補給路を失ってしまい、補給海路空輸に頼ることになった

※この「ペレコープ地峡 - 1943年冬」の解説は、「クリミアの戦い (1944年)」の解説の一部です。
「ペレコープ地峡 - 1943年冬」を含む「クリミアの戦い (1944年)」の記事については、「クリミアの戦い (1944年)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ペレコープ地峡 - 1943年冬」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ペレコープ地峡 - 1943年冬」の関連用語

ペレコープ地峡 - 1943年冬のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ペレコープ地峡 - 1943年冬のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのクリミアの戦い (1944年) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS