ブリの膵肝壊死症ウイルスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 生物 > ウイルス > ブリの膵肝壊死症ウイルスの意味・解説 

ブリの膵肝壊死症(腹水症)ウイルス [Yellowtail ascites virus (YAV) ]

 膵肝壊死症は"腹水症"ともよばれ、1980年頃から西日本各地(三重県から九州)の沿岸養殖ブリ稚魚腹部膨れ病気として知られるようになり、ときにはかなりの被害もたらした5月から7月にかけて水温20゚C前後になると発生しやすいが、水温高くなり、ブリ成長するにつれて流行治るからあまり問題はされない。しかし、人工的に孵化(ふか)させた種苗発生したこともあるので無視できないウイルス病である。
おもに(えら)から感染する考えられ、病体色黒くなりから揚げると黄金色になることが特徴である。また、腹部膨張し眼球飛びだし褪色する場合が多い。臓器の中では膵臓が最も冒されやすく、組織壊死(えし)して崩れる。多く場合肝臓にも鬱血(うっけつ)や出血がありその細胞壊死する
原因ウイルスビルナウイルス科属し大きさ直径約65nmでエンベロープ(外被)をもたず2本鎖のRNAをもっている。20-30でよく増殖するが、35では失活する。このウイルスサケ科魚類の伝染性膵臓壊死症ウイルス(IPNV)に似ている血清型では区別されている。養殖天然感染源考えられているが、今のところ有効な防除法がない。




ブリの膵肝壊死症ウイルスと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブリの膵肝壊死症ウイルス」の関連用語

ブリの膵肝壊死症ウイルスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブリの膵肝壊死症ウイルスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2024 Fumiaki Taguchi

©2024 GRAS Group, Inc.RSS