フランス6人組
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フランス6人組(フランスろくにんぐみ 仏:Les Six)は、20世紀前半フランスで活躍した作曲家の集団。単に「6人組」とも呼ばれる。全員で活動したのはたったの1回であった。
- ^ エヴリン・ユラール=ヴィルタール 著、飛幡祐規 訳 『フランス6人組 20年代パリ音楽家群像』晶文社、1989年、15頁。ISBN 479-495073X。
- ^ a b フランシス・プーランク、ステファヌ・オーデル 編、千葉文夫 訳 『プーランクは語る 音楽家と詩人たち』筑摩書房、1994年。ISBN 978-4-48-087244-9。
- ^ 今谷和徳、井上さつき 『フランス音楽史』春秋社、2010年。ISBN 978-4-39-393187-5。
- 1 フランス6人組とは
- 2 フランス6人組の概要
- 3 関連項目
フランス六人組
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一方、フランスの楽壇はストラヴィンスキーの影響を受けるようになっていたにもかかわらず、「フランス六人組」に代表されるフランス新古典主義音楽は独自の路線をとっていた。「六人組」の精神的な支柱はジャン・コクトーであり、「六人組」のとるべき方向はコクトーによって規定された。コクトーによると、音楽の本来のとるべき道とは、偉大で深刻な音楽よりも、楽しく軽快な音楽なのであり、ベートーヴェンからドビュッシーに至る19世紀の音楽は道を誤ったのだとされる。それを批判するには、ニーチェのワーグナー批判を、19世紀の音楽全般にあてはめることが重要であり、とりわけ当時の芸術至上主義の傾向が嘲笑されなければならない。「六人組」が模範として見出すべきはハイドンであり、またジャズ(やラテン音楽)である。注目すべきことに、アルベール・ルーセルやアルテュール・オネゲルのように、根底においてロマン主義的な資質のある作曲家でさえ、ジャズやタンゴを自作に利用している。 こうしてフランスの新古典主義音楽は、バロック音楽よりも、ウィーン古典派との結びつきを深めていった。イベールやプーランクがモーツァルトのパスティーシュを作曲しているのも、この流れからすると不自然ではない(プーランクが心の師として慕っていたプロコフィエフは、ハイドンを現代化させて『古典交響曲』を作曲した。ただしフランス亡命以前のことである)。
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