テール‐フィン【tail fin】
テールフィン
1950年代後期の、アメリカの乗用車に大流行したボディ後部の形状。V8エンジン搭載など、高馬力化するなかで走行安定性の向上が望まれていた。横風の風圧中心が前寄りであると、横からの突風に対してハンドルをとられやすいので、風圧中心を後方に寄せるべく、左右リヤフェンダーの上縁を高くし、魚のひれのように後方へ延長したものである。この時代を象徴するファッションとなった。
参照 横風安定性テールフィン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 09:06 UTC 版)
テールフィン(tailfin)とは、自動車やオートバイの後部のスタイリング(造形デザイン)の類型の一つ。
航空機の尾翼のような印象を彷彿とさせる形状を特徴とする。あくまで造形・意匠的なものであり、基本的に空力的効果を狙ったデザイン(設計)ではない。
]
自動車
リアフェンダーの両端を高くして垂直尾翼のように尖らせたデザインが特徴的。1950年代から1960年代に生産されたフルサイズのアメリカ車に多く見られる。
アメリカ車以外ではメルセデス・ベンツを始め、同時期に製造された世界各国の自動車に採用された。
- 1959年式フォード・サンダーバードの例
- 1960年式クライスラー300Fの例
オートバイ
1956年に販売が開始されたスズキ・コレダ250TTが、アメリカ車をモチーフにしたフィン形状のサブフレームにリアウィンカーを配し、「モーターサイクルのキャデラック」と呼ばれた[1]。
オートバイメーカーによる純正仕様だけでなく、アフターマーケットにおいてもフィンを備えたテールカウルが市販されている[2]。
脚注
- ^ “2008 スズキミーティング in 浜名湖”. スズキ株式会社. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月7日閲覧。
- ^ BEET JAPAN INDUSTRAY CO.,LTD. 製品情報:Kawasaki Z400FX - カワサキ・Z400FX用「シートカウル」[1]
- テールフィンのページへのリンク