ターザン・シリーズの人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 06:37 UTC 版)
「地底世界のターザン」の記事における「ターザン・シリーズの人物」の解説
ペルシダーを訪れたのはターザンとワジリ族だけであるが、飛行船O-220号の建造に関し、エリッヒ・フォン・ハーベンの協力が不可欠だった。また、ハーベンのような「ゲスト・ヒーロー(ゲスト・ヒロイン)」の後日が描かれるのも珍しい。 ターザン ジェイスンによってデヴィッド奪還隊の隊長に選ばれた。経済的な援助も求められている。飛行船O-220号の設計図を見せられ、新素材ハーベナイトの使用を提案する。 ペルシダー到着後は、単独行動を主張し実行した結果、サゴス(ゴリラ人間)の罠にかかった末、「方角が判らない」という不測の事態に陥る(ペルシダーの太陽は地球の中心部に固定されているため、夜のない永遠の真昼の世界である)。彼を捜索に出たワジリ族やフォン・ホルストも、事情は違うものの二次遭難しており、到着早々、部隊に多大な迷惑をかけた。 野田昌宏は「初期の作品にえがかれているようなターザンの人間くささみたいなものが、もうこのへんまでくると、鮮度がかなりおちている」とした上で、展開がマンネリになっている、と、本作に関し、手厳しい意見を述べている。 ワジリ族 シリーズ第2巻から登場している黒人部族。アフリカの原住民で、厚木淳は「勇敢で寡黙」、「堂々たる威厳」と絶賛している。リチャード・A・ルポフは「ターザンの義兄弟にあたる」と紹介している。 ワジリ族の酋長の地位はターザンが受け継いでいる(第2巻で相続)ものの、実戦に当たってはムヴィロが指揮をとっている(別の人物が指揮している時期もある)。総勢10名が登場し、二次遭難をしたものの、終盤でターザンらと合流し、ライフルを使ってその窮地を救った。 勤勉で聡明な部族でもあり、飛行船O-220号の操縦・運用に関しても訓練を受けている。 エリッヒ・フォン・ハーベン 創元版はエリッヒ・フォン・ハルベン。ターザン・シリーズの前作『ターザンと失われた帝国』(1928年~1929年)の主人公。ハーベナイト(創元版はハルベナイト)の発見者という重要な役割だが、出番は少ない。 フェヴォニア 創元版はファヴォニアで、ハヤカワ版でも、『ターザンと失われた帝国』では同じくファヴォニアとなっている。前作のヒロインで「失われた帝国」出身。ハーベンの妻として、短いシーンながら登場している。
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