地底世界のターザン
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『地底世界のターザン』(ちていせかいのたーざん、英: Tarzan at the Earth's Core)は、エドガー・ライス・バローズによるアメリカのSF小説。
- ^ エドガー・ライス・バロウズ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 関口幸男訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、野田昌宏、1971年、289-296頁では、109作と欠番1つで全110作。しかし、死後に短編「金星の魔法使」(金星シリーズ最終作)や「タンゴール再登場」が発見されており、それらはこのリストには載っていない。
- ^ リチャード・A・ルポフ 『バルスーム』 厚木淳訳、東京創元社、1982年、261-265頁では69冊。同書14頁で触れてある、「1970年のエース・ブックスのペイパーバック版『金星の魔法使』(それまで未収録だった「海賊の血」を収録)」を入れると70冊になる。
- ^ エドガー・ライス・バロウズ 「地球空洞説の系譜」『地底世界ペルシダー』 佐藤高子訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、野田昌宏、1971年、239頁。
- ^ 連載は、第1作が1914年、第2作が1915年。単行本化は、それぞれ1922年、1923年。
- ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『石器の世界ペルシダー』 厚木淳訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1976年、359頁によると、1935年。
- ^ エドガー・ライス・バロウズ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 佐藤高子訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、野田昌宏、1971年、337頁。
- ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『ターザンの世界ペルシダー』 厚木淳訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1976年、343頁。
- ^ 同上。
- ^ 『バルスーム』 178頁。
- ^ 『地底世界のターザン』 29頁。
- ^ 「訳者あとがき」『ターザンの世界ペルシダー』 343頁。
- ^ 『地底世界のターザン』 23頁。
- ^ 『地底世界のターザン』 26-27頁。
- ^ 『地底世界のターザン』 326頁。
- ^ 「訳者あとがき」『ターザンの世界ペルシダー』 342頁。
- ^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 293頁。
- ^ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 337頁。
- ^ 「訳者あとがき」『ターザンの世界ペルシダー』 340頁。
- ^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 289-296頁。
- ^ ヘインズのリストの内、少なくとも『石器時代から来た男』は、通常、シリーズには含めない(ハヤカワ版でも正伝としての刊行予定はなく、別巻扱いでの刊行予定であった)。また、子供向け作品2作("The Tarzan Twins"と"Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion"、邦訳は『ターザンの双生児』として1冊にまとめられている)は、シリーズに含める場合と含めない場合がある。
- ^ 死後、複数の遺稿が発見され、少なくとも5巻が発行された。ただし、未単行本化だった作品も含む。
- ^ 『バルスーム』 263頁。
- ^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 293頁。
- ^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 290-291頁。
- ^ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 337頁。
- ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『合本版・火星シリーズ第2集火星の幻兵団』 厚木淳訳、東京創元社〈創元SF文庫〉、2002年、768-769頁。
- ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『ターザン』 厚木淳訳、東京創元社〈創元SF文庫〉、1999年、394頁。
- ^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 289頁。
- 1 地底世界のターザンとは
- 2 地底世界のターザンの概要
- 3 備考
- 4 脚注
地底世界のターザン
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「ターザン・シリーズの登場人物と用語」の記事における「地底世界のターザン」の解説
創元版は『ターザンの世界ペルシダー』。ペルシダー・シリーズの第4巻を兼ねており、前作『戦乱のペルシダー』(創元版は『海賊の世界ペルシダー』)の続きとなっている。 ペルシダー 本作の舞台。地球の内部にある、空洞世界。 デヴィッド・イネス 創元版ではディヴィッド・イネス。ペルシダー・シリーズの主人公でアメリカ人。翼竜から進化したマハールからペルシダー人を解放し、ペルシダー帝国を築いて皇帝に就任した。 前作で、新たな敵、コルサール人の捕虜となる。彼を救うのが、本作のメイン・テーマとなっている。本作での出番は極めて短く、実質的には登場しない。 アブナー・ペリー デヴィッドの友人であり、技術者でもある老人。ペルシダー帝国にライフルや帆船をもたらした。前作でデヴィッドの窮地を伝え、以後はサリ(ペルシダー帝国の実質的な首都)で艦隊を建造していた。直接は登場しない。 ジェイスン・グリドリー 本作のゲスト・ヒーロー。ペルシダー・シリーズの前作では、冒頭と最後のみの出番に留まった。ペリーの通信相手。 グリドリー波の発見者であり、グリドリー波はペルシダーのみならず、バルスームとの通信にも使われている(火星シリーズ第7巻『火星の秘密兵器』、第9巻『火星の合成人間』)。金星シリーズ第1巻『金星の海賊』の序盤に、わずかながら登場し、後述のフォン・ホルストの生存を連絡している。 本作では、デヴィッド救出に名乗りを上げ、計画を練り、隊長にターザンをスカウトした。飛行船0-220号は、ターザン(と、前作のゲスト・ヒーローであるエリッヒ・フォン・ハーベン)の御蔭で新素材ハーベナイトで建造され、予想以上の扱いやすさを示した。 しかし、まずターザンが、自身を過信して遭難(ペルシダーでは太陽は動かず、星空もないため、方向を見失った)、グリドリーやワジリ族(ムヴィロ以下、10名)も二次遭難し、デヴィッド救出どころではなく、終盤まで本筋から離れた行動となった。 フォン・ホルスト 飛行船0-220号の乗組員(航空士)。彼のみ、最後まで消息不明となった。グリドリーは責任を感じ、彼を探すために残留を志願する。しかし、後日、語られたところでは、ターザンらが「デヴィッドが、ペルシダー人で構成した捜索隊を組織する方が効果的」と説得したため、グリドリーは0-220号で地上に戻った。 フォン・ホルストは、ペルシダー・シリーズの次巻『栄光のペルシダー』(創元版は『石器の世界ペルシダー』)で主人公を務め、最終的にはデヴィッドと出会い、サリ行きを勧められている。答えは明らかにされていないが、彼の妻であるロ・ハール族のラ・ジャはサリに移住したようなので(第7巻『ペルシダーに還る』。創元版は『美女の世界ペルシダー』)、ホルストもサリに住んでいると思われる。 ジャナ 本作のヒロイン。<ゾラムの赤い花>と呼ばれる美女。グリドリーと結ばれる。彼女もサリ行きを志願したが、実際はグリドリーと地上に向かったと思われる(第6巻で、ゾラム族のズォル(創元版はゾール)が「ジャナは恋人と別世界へ行った」と説明している)。 ソアという兄がおり、彼はターザンと行動を共にしている。 タル・ガシュ サゴス族(ゴリラ人間、と説明されている)の一員で、一時期、ターザンと行動を共にした。 名前の意味は「白い牙」。マンガニの言葉を使っており、その偶然にターザンは興味を覚えた。 ズップナー 飛行船0-220号の船長を務める。部下には、フォン・ホルストの他、彼と同じ航空士にドルフ、操縦士にはハインズ中尉などがいる。 コルサール人 エル・シドを頭領とする海賊国家。デヴィッドの推測では、北極の穴を通ってきた地上人の末裔。意味はコルセアが語源、と作中では思われている。帆船とマスケット銃を使い、人海戦術で押し立てる。 前作では、マハールを狩り立て、エル・シド以下、幹部クラスも登場したが、本作では無関係の人物のみしか直接には登場していない。 アノロックのジャ 本名はジャのみだが、通り名として出身地をつけて「アノロックのジャ」と呼ばれることが多い。海洋民族(島で生活している)であり、ペルシダー帝国では海軍提督。ペリーの建造した艦隊を率い、コルサールを目指していたところ、ターザンらと合流。すぐに飛行船O-220号とも合流し、デヴィッドを無血で解放させる。 ムヴィロ、ワジリ族についてはワジリ族と関係者を参照。
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