ソカロ周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/29 14:44 UTC 版)
「メキシコシティ歴史地区」の記事における「ソカロ周辺」の解説
詳細は「ソカロ」を参照 ソカロは中央広場であり、文化的・政治的イベントの場として使われてきた。ソカロの東にある国立宮殿はメキシコの大統領官邸、連邦財務省、国立公文書館として使われ、壁画によっても知られる。国立宮殿は1521年以降モクテスマ2世の宮殿の跡に、アステカ時代の建物に使われていたテソントレ (tezontle) の石を使って建てられた。本来はエルナン・コルテスの家族の所有物だったが、スペイン王が購入し、メキシコ独立までヌエバ・エスパーニャ副王の公邸として使われた。ソカロに面する中央のバルコニーの上にはドロレスの鐘が置かれ、毎年9月15日に独立を祝うために大統領によって鳴らされる。 メトロポリタン大聖堂は聖母の被昇天にささげられた聖堂で、ソカロの北にある。アステカ時代には聖域の一部をなし、主要なツォンパントリ(頭蓋骨置き場)があった。最初の教会は1524年か1526年から1532年にかけて建設され、教皇クレメンス7世によって1530年9月2日に大聖堂の地位が与えられた。建物は地盤沈下の被害を受け、1989年から2000年にかけて調整のための作業が進められた。作業中に置かれて内部を醜くしていた一時的な支柱は2000年11月28日にすべて取りのぞかれた。 テンプロ・マヨール遺跡および附属する博物館は古代の神殿であり、ソカロの北東に位置する。1520年代にエルナン・コルテスによって破壊され、その後は忘れられていた。20世紀はじめに遺跡の位置が判明したが、電気工事中にアステカの女神コヨルシャウキを描いた重さ8トンの石の円盤が発見されたのを契機に1978年に発掘の決定がなされ、複数の層からなるピラミッドが発掘された。ここは伝説によればメシカがノパル(サボテン)の上にヘビをくわえた鷲が止まっているのを見た場所であり、この様子は今もメキシコの象徴として使われている。 国営質店 (Nacional Monte de Piedad) の建物は1775年に建設され、世界最大の中古屋である。 国立宮殿 大聖堂 国営質店 テンプロ・マヨール
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