スプライシング後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 01:16 UTC 版)
eIF4Eの存在下でASF/SF2は、4E-BP(英語版)の活性を抑制し翻訳調節を行う因子をリクルートすることで、リボソームが結合したmRNAの翻訳開始を促進する。ASF/SF2は核外輸送タンパク質TAPと調節された相互作用を行い、成熟mRNAの核外輸送を制御する。細胞内のASF/SF2の増加はナンセンス変異依存mRNA分解機構(NMD)の効率も向上させ、mRNAが核から細胞質へ輸送された後に起こるNMDよりも、mRNAが核から搬出される前に起こるNMDが好まれるようになる。このASF/SF2の増加によるNMDのシフトはmRNAの最初の翻訳反応(pioneer round of translation)の全体的な促進を伴っており、初回翻訳の開始を担う複合体とASF/SF2、翻訳活性のあるリボソーム、TAPとの結合の増加がみられる。
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