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スピノザ【Baruch de Spinoza】

読み方:すぴのざ

[1632〜1677]オランダ哲学者初めユダヤ教学んだがやがて批判的見解抱き教団から破門され学問研究専念唯一の実体である神はすなわち自然であるとする汎神論主張し精神界物質界事象はすべて神の2属性様態であると説いたまた、事物を神との必然的関係において直観することに伴う自足感を道徳の最高の理想とした。著「エチカ」「知性改善論」など。


スピノザ 【Spinoza】


スピノザ

名前 Spinoza

バールーフ・デ・スピノザ

(スピノザ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 10:34 UTC 版)

バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza [baːˈrux spɪˈnoːzaː]1632年11月24日 - 1677年2月21日[1])は、オランダ哲学者である。ラテン語ベネディクトゥス・デ・スピノザ(Benedictus De Spinoza)でも知られる。デカルトライプニッツと並ぶ17世紀近世合理主義哲学者として知られ、その哲学体系は代表的な汎神論と考えられてきた。また、カントフィヒテシェリングヘーゲルドイツ観念論マルクス、そしてその後の大陸哲学現代思想へ強大な影響を与えた。


注釈

  1. ^ ヨハン・デ・ウィットは優れた政治家だったが、他者への理解や同情心がなく庶民を軽蔑したため人気がなく、その不満が仏蘭戦争の時期に高まっていた[5]
  2. ^ エチカという題名からも読みとれるが、スピノザは倫理学を重視していた
  3. ^ スピノザによれば、実体とは、自らにおいて存在し、自らにおいて考えられるものを意味する。
  4. ^ ある実有が自己の力によって存在するということは、完全性からのみ生じえる[10]
  5. ^ 様態とは、その本質に存在が属していないもの、あるいは他によって存在し、他によって考えられるものを意味する
  6. ^ デカルト情念論』に代表される
  7. ^ しかし、これは多くの(キリスト教・ユダヤ教問わず)神学者・信仰者の反発を買ってしまった。

出典

  1. ^ Benedict de Spinoza Dutch-Jewish philosopher Encyclopædia Britannica
  2. ^ 「知の教科書 スピノザ」、チャールズ・ジャレット著、石垣憲一訳、2015年、講談社選書メチエ、p16
  3. ^ a b c d e 「知の教科書 スピノザ」、チャールズ・ジャレット著、石垣憲一訳、2015年、講談社選書メチエ、p20
  4. ^ フランソワ・トレモリエール、カトリーヌ・リシ編者、樺山紘一日本語版監修『ラルース 図説 世界史人物百科』Ⅰ 古代ー中世 原書房 2004年 333ページ
  5. ^ 桜田美津夫著『物語 オランダの歴史 - 大航海時代から「寛容」国家の現代まで』中公新書 2017年 106ページ
  6. ^ 桜田美津夫著『物語 オランダの歴史 - 大航海時代から「寛容」国家の現代まで』中公新書 2017年 105-106ページ
  7. ^ フランソワ・トレモリエール、カトリーヌ・リシ編者、樺山紘一日本語版監修『ラルース 図説 世界史人物百科』Ⅰ 古代ー中世 原書房 2004年 334ページ
  8. ^ スピノザの生涯と精神. 学樹書院 
  9. ^ 小論理学準備概念50
  10. ^ a b 書簡35
  11. ^ 1定理17系
  12. ^ 1定理18
  13. ^ 『エチカ』第2部定理13
  14. ^ 1定理14
  15. ^ 書簡64
  16. ^ 書簡32
  17. ^ 書簡2
  18. ^ 2定理49備考
  19. ^ 書簡37
  20. ^ 5定理30
  21. ^ 2定理45備考
  22. ^ 1定理34
  23. ^ エチカ結語
  24. ^ エチカ4定理37備考1
  25. ^ 神学政治論第20章
  26. ^ ヨハネ2:19、マタイ26:61、マルコ14:58
  27. ^ 書簡75
  28. ^ エチカ5定理42
  29. ^ 書簡43
  30. ^ 『果てしなき探求――知的自伝』岩波現代文庫, 2005年、上巻、26頁
  31. ^ 同書[要ページ番号]


「バールーフ・デ・スピノザ」の続きの解説一覧

スピノザ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 13:19 UTC 版)

破門」の記事における「スピノザ」の解説

ユダヤ教からの破門者として有名なのはスピノザである。 アムステルダムユダヤ人共同体におけるスピノザの破門状には、 「…かれの昼にのろわれてあれ、夜にのろわれてあれ、かれの臥すのろわれてあれ、起くるにのろわれてあれ、かれの外出するのろわれてあれ、帰り来たるのろわれてあれ、主はかれを許したまわじ、主の憤怒はこの者に対して燃え盛り、掟の書に記され一切ののろいをかれにもたらさん…何人もかれと同じ屋根の下にも、4エルムン以内にも留まることなかれ」 「今後、彼から1メートルの距離に近寄るものは呪われよ」 とある(原文使われていた当時単位系置き換えた)。

※この「スピノザ」の解説は、「破門」の解説の一部です。
「スピノザ」を含む「破門」の記事については、「破門」の概要を参照ください。

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