ホブソン【John Atkinson Hobson】
ジョン・アトキンソン・ホブソン
ジョン・アトキンソン・ホブソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:30 UTC 版)
「帝国主義」の記事における「ジョン・アトキンソン・ホブソン」の解説
ホブソンは、ボーア戦争を記者として取材した経験に基づいて、1902年に『帝国主義論』(Imperialism: A Study)を著し、1860年代以降のイギリス帝国拡大を、「植民」から離れた資本投下と市場開拓のための帝国主義と批判した。この経済的側面についての指摘はレーニンの著作に大きな影響を与えている。またレーニンに影響を与えることはなかったものの、政治的・社会的側面として、金融・軍事・物流といった分野の、帝国維持にかかるコスト自体が目的となりうる階層の利害も指摘した。ホブスンは帝国主義を「文明の堕落」と考えていた反面、資本主義と「文明」の本質的な善性を信じており、現在でいう国際連合のような国際機関の信託の下で「野蛮」を「文明化」することは究極的には良いことであると考えていた。
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