シーメンス・マルタン法とは? わかりやすく解説

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平炉

(シーメンス・マルタン法 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/28 00:23 UTC 版)

平炉(へいろ、Open Hearth furnace, OH)とは、左右対称に蓄熱室がある一種の反射炉で低く平らな形なのでこう呼ばれる。あるいは発明者のシーメンスとマルタンの名を取ってシーメンス=マルタン炉とも呼ばれる[1]。主に精錬に用いられる。蓄熱炉とも呼ばれるが、蓄熱室を蓄熱炉と呼ぶこともあるため注意を要する。


  1. ^ LD転炉は精錬が平炉より早くできる(20から30分程度)だけではなく、原料の大部分が銑鉄なので銅・錫などのスクラップ起源の不純物が入りにくく、酸素を吹き込むだけで燃料重油を用いないので硫黄が混入しない。
    旧式転炉もこれらは同じだったが空気を底から吹き込むので鋼に窒素が混じる欠点があった。
  1. ^ a b c d e 「平炉」『世界原色百科事典 7 にま-ほた』 小学館 編、小学館、1966年(昭和41年)、535-536頁、全国書誌番号:67007850
  2. ^ 「平炉鋼」『世界原色百科事典 7 にま-ほた』 小学館 編、小学館、1966年(昭和41年)、536頁、全国書誌番号:67007850
  3. ^ 「第3章 金属 — 生活を支える物質I」『原色現代科学大事典 9 化学』 神保元二・山田圭一(責任編集)、堀内良(執筆)、株式会社学習研究社、1968年(昭和43年)、67頁、全国書誌番号:69024104
  4. ^ 「転炉鋼」『世界原色百科事典 6 ち-にほ』 小学館 編、小学館、1966年(昭和41年)、329頁、全国書誌番号:66006752
  5. ^ 「第3章 金属 — 生活を支える物質I」『原色現代科学大事典 9 化学』 神保元二・山田圭一(責任編集)、堀内良(執筆)、株式会社学習研究社、1968年(昭和43年)、66頁、全国書誌番号:69024104


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シーメンス・マルタン法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 10:16 UTC 版)

装甲艦」の記事における「シーメンス・マルタン法」の解説

装甲艦を語る上で重要なポイント一つ船体用い金属の質と、その製法である。船舶歴史上、その素材木材主流であった。しかし建造される船舶次第大型化するにつれ木材では素材として強度足りなくなり価格の高騰が進むようになる製鉄技術発達はその問題の解決策となるものであり、薄く延ばした鋼鉄建造する事で木材使用するよりも丈夫で軽くコスト安く抑える事ができるようになるものであった製鉄技術の進歩に伴い小型船舶には徐々に船体用いられるようになったが、大型船舶でこれを行う為にはさらに高い製鉄技術が必要とされるイギリス製鉄業では早期平炉で高級鋼を生産するシーメンス・マルタン法が採用されており、鋼鉄板を同強度鉄板よりも薄く軽く高品質製造する事が可能であったこの為イギリスでは早くから大型船鋼鉄化を実現することが出来たこうした高い技術力背景として海外から造船受注増加したことにより、イギリス1890年代までにヨーロッパ造船シェアで8割以上を占め造船大国として君臨する事となる。 こうした進歩結実一つ1843年完成した蒸気船グレート・ブリテン号 (SS Great Britain) である。グレート・ブリテン号は排水量3675トン全長98メートル、幅15.4メートルで、当時世界最大鉄製客船であったまた、鋼鉄のみで建造され貨物船1881年進水されたイギリス製のセルビア号である。装甲艦は、こうした高い製鉄技術造船設計進歩背景とし、時代要求伴って産まれてきたのである

※この「シーメンス・マルタン法」の解説は、「装甲艦」の解説の一部です。
「シーメンス・マルタン法」を含む「装甲艦」の記事については、「装甲艦」の概要を参照ください。

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