コンピュータ開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 03:48 UTC 版)
「ジョン・アタナソフ」の記事における「コンピュータ開発」の解説
学位論文執筆当時、利用可能な道具だった機械式計算機(モンロー計算機)の扱いにくさに辟易させられたアタナソフは、複雑な方程式をより高速で解く方法を模索していた。アイオワ州立大学では、科学計算へのモンロー計算機とIBMのタビュレータの応用を研究。1936年、表面幾何の解析のためのアナログコンピュータを開発した。アナログ式では機械的な精度が計算の数値的な精度として直接影響するため、デジタル式の解決策を考えるようになる。 アタナソフ&ベリー・コンピュータ(ABC) は1937年から1938年にかけての冬に着想を得たものである。1939年9月、650ドルの資金を得て、指導していた院生クリフォード・ベリーの協力の下、ABCの試作品が同年11月に完成した。 ABC に盛り込まれた主なアイデアは、二進記数法とブール論理によって29次線形連立方程式を解くというものであった。ABC にはCPUはないが、真空管などの電子部品を使って高速化するよう設計されていた。また、コンデンサによるメモリを備えていて、原理的には今日のDRAMメモリと同じである。
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