機械式計算機とは? わかりやすく解説

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機械式計算機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 02:49 UTC 版)

機械式計算機 (きかいしきけいさんき、英語: mechanical calculator, mechanical calculating machine 等)は、歯車などの機械要素により計算を行う計算機である。


注釈

  1. ^ 「ディジタル」は、「指」などの意味のある digit に由来する語である。 なお「アナログ」には、比例量的なという意味があり、 以下で述べる機械式計算機の多くが、二進法的な機構ではなく、回転板の角度などで数を表現しているという点では、アナログ的な部分もある。
  2. ^ 計量言語学など、文系分野でも計算する分野はある。
  3. ^ 日本の「タイガー計算器」の場合、1968年頃に生産・出荷のピークを迎えた後、1970年前後に一気に急落した(出典:『計算機屋かく戦えり』p. 162, 164)
  4. ^ タイガー計算機株式会社は、以降事務器製造に転じ、1970年代中期以降はタコグラフや運送会社の運行管理コンピュータソフト開発に転じた。1991年には株式会社タイガーと改称、2021年でも現存する。

出典

  1. ^ スイッチング理論の原点を尋ねて
  2. ^ ブレーズ・パスカル、「ペンやチップなしに規則的動作によりあらゆる算術演算を行うためB.P.により新たに発明された機械に関して大法官閣下に献呈する書簡」(Lettre dédicatoire à Monseigneur le Chancelier sur le sujet de la machine nouvellement inventée par le sieur B.P. pour faire toutes sortes d'opérations d'arithmétique par un mouvement réglé sans plume ni jetons)、Wikisource:fr:La Machine d'arithmétique、1645年。
  3. ^ 前島正裕「明治前期の機械式計算器の開発に関する一考察」、国立科学博物館研究報告 E類(理工学) 第39巻 pp. 59〜
  4. ^ 和田英一「情報処理技術遺産 : 自働算盤」
  5. ^ 矢頭良一(手動計算機)
  6. ^ The History of Japanese Mechanical Calculating Machines (英文サイト)
  7. ^ “矢頭良一…大空への夢、計算機発明(福岡県豊前市)”. 読売新聞. http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/katari/0701/kt_701_070127.htm 2008年7月30日閲覧。 
  8. ^ 矢頭良一の機械式卓上計算機「自働算盤」に関する調査報告国立科学博物館 産業技術史資料情報センター かはく技術史大系(技術の系統化調査報告書)(PDFファイル
  9. ^ http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/data/no_030.html



機械式計算機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/24 14:43 UTC 版)

非在来型計算機」の記事における「機械式計算機」の解説

詳細は「機械式計算機」を参照 タイガー計算機など、第二次世界大戦前主流だったが、電子計算機普及により、廃れた惑星運行シミュレートする惑星運行儀一種の機械式計算機に含まれる

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機械式計算機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:40 UTC 版)

乗法」の記事における「機械式計算機」の解説

詳細は「機械式計算機」、「チャールズ・バベッジ」、「階差機関」、「解析機関」、および「エイダ・ラブレス」を参照 科学急激な発展と共に、より精度の高い対数表対す需要大きくなった。マルティン・ヴィーベリは、1875年対数表作成することが出来階差機関似た機構を持つ機械発明したアナログ乗算器でも対数用いた A B = e logA + log ⁡ B {\displaystyle AB=\mathrm {e} ^{\log {}A+\log {}B}} という等式利用する方法用いられていた。

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機械式計算機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:11 UTC 版)

計算機の歴史」の記事における「機械式計算機」の解説

詳細は「機械式計算機」を参照 ドイツ博学者ヴィルヘルム・シッカート1623年に calculating clock設計したが、製作中1624年火事破壊されシッカート完成あきらめた1957年2枚スケッチ発見されたが、既に計算機の歴史影響を及ぼすには遅かった1642年、まだ十代だったブレーズ・パスカル計算機先駆的研究始め3年後完成させて50台の試作機作ったこのため一般にパスカルが機械式計算機の発明者とされている。その後10年間に20台の(Pascaline と称した計算機作ったゴットフリート・ライプニッツ1672年、Pascaline を改良して乗除算を直接計算できるようにした Stepped Reckoner発明重要な点は段付歯車 (en) 機構である。ライプニッツは「立派な人間労働者のように計算などという誰でもできること時間とられるのは無駄だ。機械使えた誰か他の者にやらせるのに」と言ったという。ライプニッツ二進法の提唱者でもあり、今日コンピュータ全て二進法基づいて動作している。しかし1940年代ごろまで、計算機十進法使っていることが多かったチャールズ・バベッジ1822年機関1945年ENIACなど)。ENIACリングカウンタは機械式計算機の数字歯車動きエミュレートしたものだった。 1820年ごろ、チャールズ・ザビエ・トーマスが世界初量産された機械式計算機アリスモメーター作った。これは四則演算可能だったライプニッツの計算機元にしている。 バベッジ機関について別に述べる。 日本では矢頭良一1903年自働算盤という機械式計算機の特許取得歯車式で1個の円筒22歯車などで構成されている。乗算送り計算終了自働判定する機能もある、とされている。200台以上が主に軍や政府売れた手回し式の機械式計算機は1970年代ごろ、電卓にとってかわられる直前までさかんに使われ続けた。addiator、コンプトメーター (en)、モンロー計算機 (en)、クルタ計算機、Addo-X、などがある。日本ではタイガー計算器」が代名詞となった20世紀になると、機械式計算機、キャッシュレジスター会計機などは電動機駆動されるようになった。「コンピュータ計算手)」という言葉は、そういった計算機械を使って計算を行う職業意味していた。1920年代ルイス・フライ・リチャードソン天気予報興味持ち多数計算手集めて気象モデル数値解析を行うことを提案した今日でもナビエ-ストークス方程式使った気象データ数値解析には強力なコンピュータが必要である。 1930年代ごろからフリーデン計算機マーチャント計算機モンロー計算機といった企業四則演算のできる機械式計算機を製造販売始めたマンハッタン計画において、後にノーベル賞受賞したリチャード・P・ファインマン指揮多数女性数学者計算手として集め微分方程式数値解計算行った真空管使った初期のコンピュータ信頼性低かったため、マーチャント計算機では八進法版の機械式計算機を発売コンピュータ計算結果検算使った1948年クルタ計算機登場小型携帯可能な機械式計算機である。1950年代から1960年代にかけて、様々な機械式計算機が登場した。 こういった計算機電卓によっておきかえられた。 世界初の完全電子式卓上計算機イギリスANITA Mk.VII (1961) で、表示にはニキシー管使い177本の小型サイラトロン管を使っていた。1963年6月にはフリーデンがEC-130を発売。こちらはトランジスタ使い、5インチブラウン管13桁の数値を表示し逆ポーランド記法採用していた(価格2200ドル)。後継のEC-132では、平方根逆数計算する機能追加されている。1965年ワング・ラボラトリーズ発売したLOCI-2は10トランジスタ卓上計算機で、ニキシー管表示し対数計算できた。

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