コロムビアレコードの商標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 09:31 UTC 版)
「日本コロムビア」の記事における「コロムビアレコードの商標」の解説
日本コロムビアは創業当初から1960年代まで、英EMIのコロムビア・レーベルのソフトと米コロムビア・レコードの日本での発売権を持っていたが、前者は1962年(昭和37年)に当時の東芝音楽工業(現:ユニバーサル ミュージック合同会社)に移籍し、後者は1968年(昭和43年)にソニーと旧米コロムビア・レコードの母体であるCBS(CBSレコード)との合弁で設立されたCBS・ソニーレコード(後のソニー・ミュージックエンタテインメント)設立により移管され、現在はソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)の機能子会社のソニー・ミュージックレーベルズ(SML)が発売元となっている。 日本コロムビアはこれ以降、日本での『ツインノーツ』(16分音符の2連符)マークと、レコードなど音楽ソフトにおける『コロムビア』(COLUMBIA)の商標(登録番号・第318664号ほか)のみを残す形となった。それでも、ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国)(SME)発売によるコロムビア・レコードレーベル商品の輸入盤については、輸入発売元が先述同様、ソニー・ミュージックレーベルズ(2014年3月31日以前はソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMJI))ではあるが、日本コロムビア(またはコロムビアミュージックエンタテインメント)の社名ロゴと商標承認の文字が記載されたシールが貼付され、同社はライセンス料を得る形となっている。 なお、米国コロムビア・レコードのレーベルのマークは、上述のような商標権利上の関係から、かつての日本コロムビアの社章でもあった“ツインノーツ”(旧社は黒色、新社は紺色)ではなく、旧母体であるCBSの「目玉マーク」をアレンジしたもの(通称:ウォーキング・アイ)が用いられ、2000年代からは日本コロムビアと同一の商標ロゴであった「COLUMBIA」の字体(プロポーション)を縦長に改変して区別している。SMEJではマークと同様商標権利上の関係から、表記を『コロンビア・レコード』としている。また、SMEJで発売する1950年代などのアナログレコードの復刻盤では、レーベル面の「COLUMBIA」を「SONY MUSIC」に改変する措置が取られている。 また、SME傘下のコロムビア・レコードのクラシックレーベルとして1990年代に設立された「ソニー・クラシカル」は、コロムビア・レコードの“ツインノーツ”の代わりに、新たにデザインされた『赤地に2連符の白抜きを模ったロゴ』とSONYのロゴタイプを併記したマークを使用している。
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