コレステロールと脂肪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 14:46 UTC 版)
卵の中の熱量の半分以上は、卵黄の脂肪に由来する。50グラムの鶏卵(米国では「大きい」と評価され、欧州においては「中程度」の大きさと評価される)には約5グラムの脂肪が含まれている。低コレステロールの食事を摂る人々は、卵の消費を減らす必要があろう。しかしながら、卵の脂肪の内27パーセントのみが飽和脂肪(パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸等)である。卵白は、主として水分(87パーセント)とたんぱく質(13パーセント)から成り、コレステロールを含まず、脂肪についてはほとんど含まれていない。 今、卵黄が健康面に危険をもたらすか否かとの議論がある。幾つかの研究では、食事中のコレステロール値が、総コレステロール値とHDLコレステロール値の比率を増加させ、従って、体内に存するコレステロールの状況に悪影響を与えるということを示唆している。一方で、一日一度の卵の消費は、健康な人においては心臓病の危険性を増加させないとの研究結果が示されている。ハロルド・マギーは、脂肪、特に飽和脂肪酸は実際のコレステロール値よりも体内のコレステロール量を増加させる可能性が高いため、卵黄中のコレステロールはさしたる問題ではないと主張している。
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