キーストーンXLパイプライン
別名:キーストーンXL石油パイプライン、キーストーンXL、キーストーンパイプラインXL、キーストーンXLパイプラインシステム
英語:Keystone XL Pipeline
カナダのアルバート州にあるオイルサンド(タールサンド)から、米国テキサス州のメキシコ湾岸の製油所まで、パイプラインを建設して原油を輸送する計画。トランスカナダが建設計画を推進している。
トランスカナダは「キーストーンパイプライン」と呼ばれる石油パイプラインを既に設置し稼働させている。キーストーンパイプラインはオクラホマ州まで伸びている。キーストーンXLパイプラインは、その大部分を新設する計画として構想されている。
キーストーンXLパイプラインの建設計画は2008年に立ち上げられ、米国政府への承認手続きなどが進められているが、環境への影響の懸念などを理由として、承認されずに2014年現在に至る。
関連サイト:
Keystone XL Pipeline - TransCanada Corporation
キーストーンXLパイプライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:00 UTC 版)
「350.org」の記事における「キーストーンXLパイプライン」の解説
350.orgはキーストーンXLパイプラインを、環境問題の歴史においても重要な問題であると指摘。 NASAの気候学者であるジェームズハンセンは、「キーストーンXLパイプラインが完成したら地球はゲームオーバーである。カナダのビチューメンサンドに貯蔵されている化石燃料は『地球上で最大の炭素爆弾への導火線』だ。」と述べた。 パイプライン周辺における石油流出の可能性が指摘されている。周辺には、1200万人以上に飲水を供給するテキサス州のCarrizo-WilcoxAquiferがあり、また、北アメリカ西部で最大の帯水層で、何百万もの人々や農業企業に飲料水や灌漑を供給しているオガララ帯水層にも危険をもたらす可能性が指摘されている。 「パイプライン計画は経済的な恩恵がもたらされる」との主張に、「プロジェクト建設時における数千人の一時的な雇用しか生み出さない」と350.orgは主張。 350.orgや他の組織のアプローチにより、オバマ大統領は2015年、環境面の懸念を指摘しプロジェクトを却下。 2017年には、トランプ大統領が就任早々に認可していたが、2021年、バイデン大統領は就任後初の主要な環境保護の行動の1つとして、パイプライン建設許可を撤回した。
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