ガンガ・ルブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 14:14 UTC 版)
第21話「敵戦艦を撃沈せよ」で初登場。オーメ財団によって開発され、財団のダラム・ズバ率いる私設軍に4機が配備された。機体の大きさがイデオンを超えた最初の重機動メカ。バッフ・クランではじめてバリアーを装備した機体でもある。右がクロー、左がハーケンや実体弾を発射する5連装多目的ランチャーを装備した計2本の腕と、3本の脚を持つ、ドグ・マック以来の重機動メカとしてはオーソドックスなレイアウトを採用している。機体に加粒子砲やミサイルランチャーも内蔵式で装備しており、機体上部に加粒子砲6門。機体前面に速射加粒子砲12門の砲口が確認出来る(第37話では、ここからミサイルも放っている)。 一方で、正規軍開発の重機動メカが曲線を多用したどこか有機的なデザインなのに比較し、同様にオーメ財団が開発した戦艦ガブロ・ザンと共通する平面基調のメタリックなイメージのデザインである。大きさに相応しくジグ・マックの1.5倍という高出力を誇り、格闘戦においてはイデオンを蹴り飛ばしている。複座の機体だが、コックピットは独立したカプセル式の単座である。カプセルは機体内部左右に並列(サイドバイサイド)配置され、単独で飛行可能で搭乗時に使われるが、脱出ポッド(兼作業ポッド)にもなる。カプセルは劇中で2つの形状が見られ、ダラムやギジェはこのコクピット機構を利用し、本体から離脱してイデオンに小型核爆弾を取り付けたこともある(第23話、第25話)。 パイロット以外にも機内に10名前後の人員と人数分の軽機動メカを輸送可能な施設があり、これは第24話でゲリラ工作をする際に使用されている。さらに第25話にはコクピットカプセル以外の脱出用内火艇も確認されている。 後にバッフ・クラン軍に正式採用された量産型ガンガ・ルブ・リブが登場している。外見上はガンガ・ルブと差違はみられない。劇場版ではジグ・マック以上に大量配備され、主力機として活躍した。 機体の色は紫主体。全領域使用可能の汎用型だが、劇中では亜空間戦闘には用いられてはいない。 初登場の第21話はドロワ・ザンの脱出艇を援護する形で現れ、イデオンに体当たりしてのミサイルを迎撃した程度の活躍である。本格的に現れたのは第23話「戦慄・囮の星」で、ダラムがバリアーを崩す素粒子「ドノ・バン」を使用してイデオンを苦しめたが、その後の話では使用されなかった。ダラムとギジェ搭乗の2機が登場するが、ダラム機は胴体をイデオンのパンチでぶち破られて撃墜されている(このシーンはバンクとなって、その後、度々流用されている)ものの、脱出したコクピットカプセルによる核攻撃に成功している。第24話では再びダラムとギジェが乗る2機が、キャラル軍のスタグラ補給所に潜入し、機内から多数のガダッカを出して巨神を奪い取るゲリラ作戦を展開するが、果たせずに敗退。1機を失っている。第25話にはソロ・シップ、キャラル連合軍の反撃で残存の2機も撃墜され、以後に登場する機体は第34話から正規軍採用型のガンガ・ルブ・リブとなる。 サブマリンによるドグ・マック的な単眼と三脚を持ったジグ・マックとの折衷型で、直線主体ではないデザイン準備稿もあったが、採用されていない。古城武司のコミカライズ版では「悪魔の双子」こと、ブフ兄妹操る新鋭機として登場している。 [先頭へ戻る]
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