ガイラー帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:11 UTC 版)
300年前に地球の北極に不時着した、ガイラー星人の軍部によって設立された暗黒組織。北極海の海底に秘密基地を構え、地球を征服して移住することを目論み、産業が発達し、島国であるために占領後の防衛も容易な日本を侵略の橋頭保とすべく、激しい攻撃を行う。さらに、日本に亡命したリタの抹殺や、グロイザーXの強奪、破壊も目的の一つとなっている。ガイラー星人は地球人と比較して、病原菌を寄せ付けない強靭な免疫機構を持ち、老化の進行も遅く、数倍の寿命を持つなどの特長があり、視力、聴力などの感覚器官も地球人より優れている。 ゲルドン帝王 声 - 藪内英喜 ガイラー帝国の首領。元はガイラー星軍部のリーダーで、ガイラー星宇宙探査団ではキャプテン・ミハルタスの副官を務めていたが、ガイラー星人の実権を握ろうと画策。地球人の核実験によって、300年の眠りから醒めるとミハルタスを暗殺して、実権を握り「母星に帰ることはできない」とのプロパガンダをしいて、日本占領・地球征服を決意した。 徹底した軍人主義で、平和主義者を毛嫌いし、リタ、譲、ヤン博士、グロイザーXに激しい憎しみを抱いている。その一方で、ヤン博士に彼の最大の発明品である、タキオンエンジンを作らせ、帝国の空爆ロボを強化しようと企んでいる。 普段は玉座から指令を出し、北極基地から出ることはほとんどなかった。最終回で、ゴーレンとともに最後の空爆ロボ ガイラーVに自ら搭乗し、グロイザーXを窮地に追い込むも、ヤン博士たちの起こしたクーデター鎮圧のため、帰還。それを追ってきた、グロイザーXにガイラーVの腹を破られて、ゴーレンとともに爆死した。 ダガー元帥 声 - 岡田道郎 帝国の大幹部の一人で、地球攻撃軍の総司令官。飛行要塞ゲルモスに搭乗し、隊長や帝国戦闘員 ギラに命令を下す。力任せの作戦を得意とする。ゲルドン帝王には表向きは忠誠を誓っているが、裏では彼を暗殺し、次期帝王になろうと企んでいる。 度重なる作戦失敗のために、第13話で、強力空爆ロボ デスダガーに自ら搭乗し、戦いの序盤戦で、グロイザーXの武器が使用不能になるほどの致命傷を与えるも、グロイザーロボに投げ飛ばされ、爆死した。第26話に登場した、ダン・ジャン・ギルの3兄弟は彼の息子である。 ドゴス元帥 声 - 河西清 ダガー元帥の後任。顔面の右半分は鉄面で、左腕はゴーレン科学長官製の義手となっている。義手は鞭状にも変形可能で、義手の掌には眼球状の分解光線発射口が装着されている。ダガー以上に非情かつ卑劣だが、姪のビッキーに対しては立場上、厳格な態度を取らざるを得ず、その処刑には多少の逡巡があった。 ゲルモスや帝国司令室から命令を下していたが、前線基地Qが完成すると基地の総司令官に就任。グロイザーXの基地であることが判明した茜島に激しい攻撃を仕掛けるも、第35話で、空爆ロボ デビルゴスもろとも爆死した。第15話では「司令」と呼ばれたり「隊長」と呼ばれたりしている。 ゴーレン科学長官 帝国の大幹部の一人である科学者。空爆ロボの設計製作や、気象兵器などの各種兵器の開発を担当している。基本的には2大元帥と同格だが、作戦に口出しすることが多いため、2大元帥からは煙たがれる存在となっている。 物語中盤では登場しないこともあったが、最終回ではガイラーVにゲルドン帝王とともに搭乗。グロイザーXを苦しめながらも、最期はガイラーVや帝王とともに爆死した。
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