オーバー・ダビング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 14:44 UTC 版)
オーバー・ダビング(Over Dubbing)、またはオーバー・ダブ(Over Dub)とは、多重録音のことである。マルチトラック・レコーダーなどを使用し、最初に録音した音声などに対して、再度同じ音声などを重ね録り(被せ録り)するレコーディングの手法である。広い意味では「重ね録り」と呼ぶ場合もある。
- ^ “岩谷時子が支えた「若大将ソング」”. ニッポン放送 NEWS ONLINE (2018年7月31日). 2020年1月12日閲覧。
- 1 オーバー・ダビングとは
- 2 オーバー・ダビングの概要
- 3 歴史
- 4 代表的な例など
- 5 関連項目
オーバー・ダビング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 14:46 UTC 版)
「ノット・ギルティ」の記事における「オーバー・ダビング」の解説
8月9日にテイク99に対して、スターはドラムを、マッカートニーはベースをオーバー・ダビングした。8月12日にハリスンはリード・ボーカルのオーバー・ダビングを行なった。この時にハリスンはコントロール・ルームで歌っており、スコットは「スピーカーが鳴り響く中で歌いたいと言われたんだ。そうすればステージに立っているような気分になれるからね」と振り返っている。レノンとマッカートニーは、ハーモニー・ボーカルの追加を試みたが、ハリスンは満足していなかった。 その後、ハリスンはライブ演奏を彷彿とさせるギターの録音に多くの時間を費やした。同日、完成した楽曲のRM1と題されたモノラル・ミックスが作成された。『ギター・ワールド(英語版)』誌の編集者は、ハリスンのギターワークについて「筋の通ったリード・ラインから、アビー・ロードのエコー・チェンバーの1つにアンプを設置し、スタジオのコントロール・ルームで音量に影響されずに演奏しながら、アンプを最大に上げて効果を上げたトーンまで素晴らしい出来映え」と称賛している。なお、本作では「アイム・オンリー・スリーピング」と同じように逆回転させたギターソロが入っており、ビートルズの楽曲において逆回転ギターソロが使用された最後の楽曲とされている。 マクドナルドは、『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』へのハリスンの貢献が、メンバー間の協力関係の欠如や、セッションの特徴となる不和によって阻害された例として「ノット・ギルティ」を挙げている。ハリスンがギリシャでの短い休暇に出かけた後、他のメンバーは緊張が高まる中で8月20日にレコーディングを再開。レノンとスターはあるスタジオで「ヤー・ブルース」のオーバー・ダビングを行い、マッカートニーは別のスタジオで単独で「マザー・ネイチャーズ・サン」を録音した。2日後、すでにハリスンはロンドンに戻っていたが、バンド内で高まっていた険悪な雰囲気から、スターは一時的にビートルズを脱退することとなった。
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オーバー・ダビング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 09:52 UTC 版)
「オンリー・ア・ノーザン・ソング」の記事における「オーバー・ダビング」の解説
『イエロー・サブマリン』の制作チームがスタジオを訪問した4月20日、バンドはテイク3を取り出し、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の最終ミキシングを終えてから45分も経たないうちに本作に取りかかった。 オルガンとドラムズのトラックはそのままに、新しいベースのパートがオーバー・ダビングされ、別のトラックにはトランペットやグロッケンシュピール、ボーカルが録音された。2台目の4トラック・テープ・レコーダーは、複数の楽器のパートとスタジオ・エフェクトを8つのチャンネルに分散させるために使用された。2台目のレコーダーで、バンドは2月14日に録音したテイク11と称されるテイク(2つ目のリダクション・ミックス・テープ)に手を加え、そこからハモンドオルガン以外のすべての楽器のパートを消去した。その後、ハリスンは2つのトラックにボーカルを録音し、片方のトラックにはマッカートニーのトランペットと追加のボーカルが含まれ、最後のトラックにはティンパニ、メロトロン、ピアノ、追加のオルガンが録音された。 ビートルズは、オーバー・ダビングのほとんどをでたらめに行なった。オールミュージックのトム・マギニスは、完成したトラックを「当時のサイケデリック・サウンドが色濃く反映されていて、自由な楽器編成を使用している」と評している。後にマッカートニーは「ばかげたトランペットを吹いていたのを覚えてるよ。僕の父がトランペットを演奏をしていたんだ。僕はできないけど、いろいろといじることはできる。あの曲は僕に完璧な枠組みを与えてくれた。とてもふざけた曲だったよ」と振り返っている。楽曲中においてランダムなサウンド・エフェクトや話し声が含まれていることから、イングリスはこのサウンド・コラージュの効果を、1968年に発表されたレノン作の前衛的なトラック「レボリューション9」の先例、およびエレクトロニック・ミュージックの初期の例の1つとして挙げている。
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