オート=ガロンヌ県とは? わかりやすく解説

オート=ガロンヌ県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 07:20 UTC 版)

オート=ガロンヌ県
Haute-Garonne
オート=ガロンヌ県章
位置
概要
県番号 31
地域圏 オクシタニー
県庁所在地 トゥールーズ
郡庁所在地 サン=ゴーダンス
ミュレ
3
小郡 53
コミューン 588
県議会議長 ジョルジュ・メリック
統計
人口
国内15位
  (2011年)
1,260,226人
人口密度 200人/km2
面積¹ 6,309 km2
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。
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オート=ガロンヌ県(オート=ガロンヌけん、Haute-Garonne)は、フランスオクシタニー地域圏の県である。

歴史

1790年3月4日、かつてのラングドック州の一部から県として新設された。カステルサラザン郡が当時含まれていたため、現在より県の面積は大きかった[1]。1808年にロット=エ=ガロンヌ県が新設されるとカステルサラザン郡が移管されている。

オート=ガロンヌ県の地図を革命前に所属した州を色分けした図 :
ガスコーニュ :
  コマンジュ
  リヴィエール・ヴェルダン
  ネブーザン

地理

県はかつてのフランスの州と一致しない。ラングドックとガスコーニュの様々な部分で構成される行政体である。

県にはその名称の由来となったガロンヌ川の源流が流れる。県の輪郭は川の流れる方向に従う。川はフランスのフォスに入り、サン=ゴーダンス近郊のモントレジョーを通過し、トゥールーズの中心を通過して県から流れ出る。ガロンヌ川が県内を流れる全長は200kmを超える。県を東西にミディ運河とガロンヌ運河が流れる。オート=ガロンヌは3つの異なる地方に分けられる。南部のモンタニューズ地方はピレネー山脈に含まれる。ペルディゲール峰(3222m)は、県最高峰である。県北部のプルミエール・プレーヌ地方は、その南東部をコマンジュと接している。ラ・グランド・プレーヌ・トゥールーザン地方は北に向かって伸びる。

県は南東をアリエージュ県、東部をオード県、北東をタルヌ県、北をタルヌ=エ=ガロンヌ県、西をジェール県、南西をオート=ピレネー県、南をスペインカタルーニャ州リェイダ県バル・ダランアラゴン州ウエスカ県)と接している。

トゥールーズ郡、ミュレ郡、サン=ゴーダンス郡の3郡がある。郡の下に53の小郡がある。コミューン数は588である。南部のコミューンは多くが農村であり、トゥールーズを含む北部は本質的に都市化または高度に都市化が進んだコミューンで構成される。

気候

オート=ガロンヌの気候は海洋性気候地中海性気候の影響を受けて温暖である。平地の冬は過ごしやすいが南部の冬は寒い。そして平野部の夏は非常に暑く、それにともない秋の日照時間が長い。春は雨の季節である[2]

経済

コムギやパステル顔料による農業ブームを経験した後、県経済は航空宇宙産業に基づくようになった。

オート=ガロンヌの産業は主に、航空宇宙産業の先頭に立つポール・トゥールーザンを中心としている。ここはエアバスA380のものを含む複数のエアバス社の組み立てラインが含まれ、エアバス・グループの宇宙産業、フランス国立宇宙研究センターATRのような他社もある。

農業分野においては、マイスを含む畑作の農産物、ならびにヒマワリやコムギのような穀物に代表される。

人口統計

トゥールーズは県で最も人口が多いエリアの中心都市である。県南部は人口が少なく、コマンジュ地方として知られている。

人口の増減
1801年 1831年 1841年 1851年 1856年 1861年 1866年
339.574 427.856 468.153 481.610 481.247 484.081 493.777
1872年 1876年 1881年 1886年 1891年 1896年 1901年
479.362 477.730 478.009 481.169 472.383 459.377 448.481
1906年 1911年 1921年 1926年 1931年 1936年 1946年
442.065 432.126 424.582 431.505 441.799 458.647 512.260
1954年 1962年 1968年 1975年 1982年 1990年 1999年
525.669 594.633 690.712 777.431 824.501 925.962 1.046.338
2006年 2011年
1.186.330 1.260.226

参照:1962年以降SPLAF[3]、2006年以降INSEE[4][5]

主要コミューン

県内で人口の多いコミューンを以下にあげる[6] :

コミューン 人口 (2010年) コミューン 人口 (2010年)
トゥールーズ 441,802 コロミエ 35 186
トゥルヌフイユ 25,340 ミュレ 23 864
ブラニャック 21 710 プレザンス・デュ・トゥシュ 16 091
キュニョー 15 807 バルマ 13 474
ラモンヴィル・サンタニュ 11 994 リュニオン 11 868
サン=ゴーダンス 11 248 フォンソルブ 11 111

出身者

脚注

出典


オート=ガロンヌ県

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フランス南西部のワイン」の記事における「オート=ガロンヌ県」の解説

マディラン (Madiran) - マディラン面積1502ha, 人口536人)を中心にした地域作られており、タナのぶどう作られる濃色で力強いフルボディ赤ワインパシュラン・デュ・ヴィクビル (Pacherenc du Vic-Bilh) - マディランと同じ区域作られている白ワイン甘口から辛口まである。「マディラン」の項目に併載してある。 コート・デュ・フロントネフロントン) - 地区固有のぶどうであるネグレット種を主体作られる赤とロゼ

※この「オート=ガロンヌ県」の解説は、「フランス南西部のワイン」の解説の一部です。
「オート=ガロンヌ県」を含む「フランス南西部のワイン」の記事については、「フランス南西部のワイン」の概要を参照ください。

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