オーディオの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 17:03 UTC 版)
「オーディオマニア」の記事における「オーディオの種類」の解説
オーディオ機器は、ソース・ソフトから電気信号を読み取るプレーヤー類、電気信号を増幅させるアンプ類、電気信号を空気振動による音として再生するスピーカーに大別される。これらのほか、各機器をつなぐケーブル類、設置のためのインシュレータや台(オーディオラック)などをアクセサリ類として扱う。また、オーディオを設置する部屋の構造や材質も再生音に影響を与え、同時に再生音が周囲には騒音と受け取られるおそれがあるため、専用のオーディオ・ルームが設計される場合もある。 プレーヤー類 CDプレーヤー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、FMチューナーなど、メディアに対応した機器がある。「音の入り口」として、メディアに記録された情報をいかに汲み取るかが重視される。 アンプ類 プリアンプ(コントロールアンプ)、メインアンプ(パワーアンプ)、プリメインアンプ、FMチューナーとの一体型のレシーバーなどがある。再生音の品位や力感に影響するとされる。 アンプにはトランジスタを使用したものが主流であるが、真空管を用いた管球アンプも根強い人気がある。真空管アンプマニアのために、一度は生産が縮小された真空管の生産が再開されたり、まだこれらの生産が続いていたロシアから、航空・軍事向けに質の高い真空管を生産していたメーカーの品だけを輸入する所も見られる。さらには、自作パソコン分野でもオーディオマニアをターゲットにして、真空管アンプを搭載したマザーボードが発売された事もある。 スピーカー ピュアオーディオでは原則として2チャンネル方式(2個のスピーカーを左右に配置する)を取る。「音の出口」として再生音に直結しており、個性をもっとも左右する機器とされる。 再生方式の違いによるホーン型、コーン型、リボン型、平面型などのユニットの種類があり、素材もさまざまに開発されている。これらのユニットを高音域、中低音域用に組み合わせた2ウェイ方式や高・中・低音をそれぞれのユニットに分けた3ウェイ方式が主流である。一般にユニット数が多いほど値段が高くなる傾向にあるが、2ウェイの高級機もある。各音域を受け持ったユニットをそれぞれ別個のアンプで駆動するマルチアンプ方式もあり、高級オーディオで見られる。 またケーブル接続には、スピーカー単位で一組のケーブルを使用する一般的なシングルワイヤリング接続と、音域ごとのユニットにそれぞれケーブルを接続するバイワイヤリング方式がある。 アクセサリ類 オーディオラック、スピーカースタンド、ピンケーブル、インシュレータ、電源タップ、オーディオラックなど。従来は主役的機器類に対して補助的な位置づけであったが、近年は音楽制作スタジオと共により重視される傾向にあり、中には機器類の価格に匹敵あるいは凌駕する高級ケーブルもある。客観的な性能をスペックとして表すことが難しいため、これに目を付けたオカルト的な製品も登場している。
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