ウチナー英語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:32 UTC 版)
「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の記事における「ウチナー英語」の解説
以下の名詞は、米軍統治時代に、英語(とくにアメリカ英語)の影響を受けて浸透したもの。他にも英語からの転用は多い。大半が食べ物に関する語彙である。戦前の沖縄においてあまり親しみがなかった品種については、日常会話でも日本語より英語が選好される(外来語の定着)場合もある。 エグ(egg):卵。復帰前から営業している食堂のメニューには、「エッグ」ではなく「エグ」と表記されていることが多い。同様な例はピーツァ(pizza=ピザ)、ターコー(taco=タコス)、フライライス(fried rice=チャーハン)など。 エンダー(A&W):沖縄県に展開するファストフード店のこと。 オープン(opener):栓抜き カルテックス(Caltex):ガソリンスタンド。 コルゲート(Colgate):歯磨き剤。同じく商品名に由来。 シャープ(shop):ショップ。お店。コーヒーシャープは食堂、モーターシャープは自動車工場である。 ジャロー(Jell-O):冷やして固めるタイプのゼリー菓子。商品名に由来。 ストゥー(stew):(缶詰の)シチュー。特にMayfairブランドの「Beef & Vegetables」缶を指す。 ティー(tea):紅茶。 トゥーナ(tuna):マグロの缶詰。ツナ。 ハットソース(hot sauce):唐辛子入りの辛いソース。一般的には米国クリスタル社製のCrystal Hot Sauceを指す。 バフェ(buffet):食べ放題・セルフサービスの食事スタイル。ビュッフェ。 パーリー(party):パーティ(英語版)のこと。 ペイデイ(payday):給料日。 ポーク(pork):ランチョンミート。ただし、缶詰のそれに限った呼称であり、原材料が豚肉でない場合にも、しばしばそう呼ばれる。 ポチギ:ポルトガル風ソーセージ(Portuguese sausage)。 ポテト(potato):じゃがいも。 ワイファー(wafer):ウエハース。 ワーラー(water):水のこと。アイスワーラー:冷水、氷水のこと。 なお、「ナイチャー」や「アミリカー」(アメリカ人)などの語尾が、英語の接尾辞 "-er" に似ているために、これらがウチナー英語と説明される場合があるが誤りである。語尾を「アー」や「ヤー」、「サー」として「 - する人」という意にするのは、アメリカ占領時代以前からある琉球方言の特徴である。なお、同じ意味の「〜チュ」という表現に比べればフランクで敬意に欠けると取られる場合がある。
※この「ウチナー英語」の解説は、「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の解説の一部です。
「ウチナー英語」を含む「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の記事については、「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の概要を参照ください。
- ウチナー英語のページへのリンク