アドレス割り当ての詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/22 06:07 UTC 版)
「Video Graphics Array」の記事における「アドレス割り当ての詳細」の解説
VGAのビデオメモリはPCのリアルモードアドレス空間のセグメント0xA0000 - 0xBFFFF(セグメント:オフセット表記でA000:0000 - B000:FFFF)間の範囲にウィンドウとして割り当てられる。一般的に、これらの開始セグメントは次のようになっている。 0xA0000 - EGA/VGAグラフィックモード(64KB) 0xB0000 - モノクロテキストモード(32KB) 0xB8000 - カラーテキストモードおよびCGA互換グラフィックモード(32KB) 各モードで異なるアドレス割り当てを使用しているため、同じシステムに装着したモノクロアダプター(MDAまたはHercules)およびVGA、EGA、CGAカラーアダプターは共存できた。1980年代初めは、これはモノクロディスプレイで高解像度テキストにLotus 1-2-3シートを表示すると同時に低解像度CGAディスプレイ上に関連するグラフィックを表示するために使われた。多くのプログラマーは、他のカードのグラフィックモードでプログラムを動かしている間、モノクロカードでデバッグ情報を表示させるといった構成を利用することもあった。ボーランドのTurbo Debugger(英語版)、D86(英語版)、およびマイクロソフトのCodeView(英語版)といったデバッガはデュアルモニター構成で動作させることができた。Turbo DebuggerまたはCodeViewはWindowsのデバッグにも使われていた。それらにはWindowsをデバッグするために使うox.sys(モノクロディスプレイ上のシリアルインターフェースシミュレーション機能を実装している)というDOSデバイスドライバーが存在し、実際の端末を使わずともデバッグ版Windowsからクラッシュメッセージを受け取ることができた。また、DOSプロンプトで「MODE MONO」コマンドを使うと出力をモノクロディスプレイにリダイレクトすることができた。モノクロアダプターが使われていないとき、0xB000-0xB7FFアドレス空間は他のプログラム用の追加メモリとして使うことができた。(例えば、CONFIG.SYSにDEVICE=EMM386.EXE I=B000-B7FFを加えると、プログラムはこのメモリをアッパーメモリブロックとして使用することができた。)
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