【陸上攻撃機】(りくじょうこうげきき)
日本海軍における分類で、陸上基地から発進し、敵艦隊への雷撃を主任務とする大型の軍用飛行機。
その航続距離の大きさから洋上偵察にも用いられた。
爆撃機とは異なり、武装として1発の航空魚雷を搭載できればよいこととされたため、爆弾搭載量は1t程度しかないが、代わりに航続距離が大きくなるよう設計されていた。
太平洋戦争開戦当初のマレー沖海戦では2隻の英国戦艦を空から撃沈するという戦果を挙げたが、その後は陸上作戦を展開するにつれて搭載量の少なさや防弾装甲の貧弱さが災いするようになった。
(もともと本機種は、1920年代のワシントン海軍軍縮条約で戦艦の保有に制限をかけられたのに加え、1930年代のロンドン海軍軍縮条約で巡洋艦・駆逐艦の保有にも制限をかけられたことへの対応として考案されたという経緯もある)
九六式陸上攻撃機、一式陸上攻撃機、深山などがある。
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