アジアじょせい‐ききん〔‐ヂヨセイ‐〕【アジア女性基金】
アジア女性基金(あじあじょせいききん)
戦時中の従軍慰安婦におわびを行うための公益法人だ。「女性のためのアジア平和国民基金」が正式名称だ。1995年に設立された。2000年10月現在の理事長は、元内閣総理大臣の村山富市氏だ。
従軍慰安婦とは、日本軍の公娼制度で徴用された人のことだ。朝鮮半島や中国のほか、インドネシアやマレーシア、フィリピンなどから徴用された。これらの人々は、中国などに送られ、日本軍相手の売春を強要された。実数は分からないが、少なくとも5万人以上と言われている。
アジア女性基金は、従軍慰安婦を支援するための活動をしている。具体的には、被害者一人あたり 200万円の償い金を支払う。また、政府の反省を表すため、総理からのお詫びの手紙を届ける。
この際の資金は、民間からの募金だ。アジア女性基金では、民間からの募金を募り、それを償い金として支払う。現在のところ、フィリピン・韓国・台湾で170名の人に、償い金を届けている。
この償い金は日本国政府によるものではない。このため、逆に被害者から反感をもたれている面がある。韓国では、被害者の多くは「あくまでも政府による補償を求める」として、資金の受け取りを拒否している。
(2000.11.03更新)
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