あきよし‐どう【秋芳洞】
秋芳洞(あきよしどう)
日本最大のカルスト台地「秋吉台」の地下に発達する鍾乳洞のこと。東洋一の規模をうたう。山口県の観光地としても有名だが、年々観光客が減る傾向にある。
秋芳洞は、石灰岩の地層が雨水による浸食を受けて形成された地下の洞窟。数千年の時をかけて成長した無数の石柱や石筍(せきじゅん)などがある。学術上価値が高いことから、文化財保護法に基づき、国の特別天然記念物に指定されている。
長い歳月をかけて自然が作り出した神秘的な造形美が人気だが、観光客は山陽新幹線が開通した1975年度の約200万人をピークに減り続けているという。
朝日新聞の調べによると、秋芳洞を管理する秋芳町は、危険性を公表することによるイメージダウンで観光客がさらに減少することを食い止めたかったとのこと。観光客の安全よりも観光地としてのイメージを優先させた同町の判断は、結局、信頼を損ねる結果を招いてしまった。
(2002.09.11更新)
秋芳洞
名称: | 秋芳洞 |
ふりがな: | あきよしどう |
種別: | 特別天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 山口県 |
市区町村: | 美祢市 |
管理団体: | 美祢市(大11・7・11) |
指定年月日: | 1922.03.08(大正11.03.08) |
指定基準: | 地6,地9 |
特別指定年月日: | 昭和27.03.29 |
追加指定年月日: | |
解説文: | 石灰岩ノ浸蝕溶解セラレテ生シタル洞穴ニシテ其ノ大ナルコト既知ノ本邦石灰洞中最大ナルモノナルベシ 其ノ鐘乳石及ビ石筍ハ大ニシテ且完全ナリ 其ノ他種々ノ形状ヲ成セル炭酸石灰ノ沈澱物アリ又伏流アリ 石灰岩が浸蝕溶解されて生じた洞穴でわが国石灰洞中最大なるものとして特に学術上の価値が高い。 |
特別天然記念物: | 相良のアイラトビカズラ 石徹白のスギ 秋吉台 秋芳洞 立花山クスノキ原始林 羽黒山のスギ並木 蒲生のクス |
- あきよしどうのページへのリンク