MIX-ISM 背景

MIX-ISM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/27 13:24 UTC 版)

背景

前作『SPEAK!!!!』(1992年)リリース後、メンバーは「SPEAK!!!! TOUR」と題した公演を3箇所で行い、その後は1993年に単発ライブとして2月21日新宿パワーステーション7月22日にはクラブチッタ川崎で「BODY CUNNING」と称したライブを敢行したが、活動は少なくなり、アルバムは発売されなかった。

その後、新しいディレクターとして関口明が就任し、メンバーに対してロンドンでのレコーディングを提案した。メンバーは意気投合し、同バンドで初の海外レコーディングを敢行する事となった。

CRA¥(上田剛士)はこの時の状況に関して、「ロンドンに対する憧れってよりも、初めての外国ってほうが大きかった。(中略)レコーディングよりも街並であるとか、その時に過ごした思い出のほうが強い」と語り、他のメンバーも宿泊施設の管理人とのやり取りや、様々なライブを観覧した事などが印象に残っていると語っている[1]

録音

レコーディングは1993年にロンドンにあるマスター・ロック・スタジオで行われた。

レコーディング方法に関して上田は「日本と全然変わらない」と語り、KYONOは「空気が違うからワクワク感があってさ。気持ちの上ではすごいテンション上がってたかもしんない」と語っている[1]

また、上田は担当ディレクターが変わったことにより、「メーカー側とも上手く行くようになった」と語っている[1]

その反面、上田はこの時期に関して、「次から次へとレコーディングして、次から次へと曲を作り続けてるっていう悪い状況もあったと思うんだけど、それによって自分の芯になる部分がだんだん見えなくなってきてる時期だったと思う」と語っている[1]

音楽性

前作までに比べて、幾分ポップな楽曲が多く占めている。ノイズを使用したアレンジの曲ばかりでなく、多種多様な曲に挑戦したアルバムとなっている。全体的にはリフをメインに構成された曲が多くなっている。

上田は本作に関し、「個人的にはすごく悩み始めた時期だった」、「自分の音楽というか音というかが、『MIX-ISM』ってタイトル通りすごくいろいろ幅広くあるんだけど、その幅の広さを上手く処理できていないというか」、「もちろん1個1個は全部好きなんだよ。なんだけど、それがキュッとまとめられてないっていうか。ただ作ってるだけ、ただ出てるだけって感じ。勝手に広がってるみたいでわけわかんなくなってた」と語っている[1]

KYONOは、「いろんな曲があったから、まとまりがないって言えばない」「(それぞれの楽曲に対して)俺、この頃いろんな歌い方やってる」、「全部のアルバムの中でこの『MIX-ISM』が一番悩んでる感が出てる気がする」と語っている[1]

MOTOKATSU(宮上元克)は、「『HUMANITY』以降『MIX-ISM』までは、『HUMANITY』ほど納得できるものができねえなとは思ってた。作った後の充実感っていうか。『なんかあれを越えられないな』ていうのをずっと思いつつ、『MIX-ISM』まで来ちゃったみたいなさ」と語っている[1]




  1. ^ a b c d e f g h 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、 8 - 25頁、 JAN 4988002452644
  2. ^ a b ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / MIX-ISM[廃盤] - CDJournal”. 音楽出版. 2017年1月8日閲覧。
  3. ^ a b MIX-ISM : Mad Capsule Markets”. ローソンHMVエンタテイメント. 2017年1月8日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「MIX-ISM」の関連用語

MIX-ISMのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



MIX-ISMのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMIX-ISM (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS