JR九州787系電車 形式

JR九州787系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 16:03 UTC 版)

形式

本項では新製形式のみ記載する[4][5]

登場時
← 西鹿児島・南宮崎・長崎
小倉・門司港 →
クモロ787形
(Msc)
モハ786形
(M’)
モハ787形
(M)
モハ786形
(M’)
サハシ787形
(Tb)
サハ787形
(T)
サハ787形
(T)
モハ787形
(M)
クモハ786形
(M’c)
7両編成
← 長崎・南宮崎
小倉 →
クモロ787形
(Msc)
モハ786形
(M’)
サハ787形
(T)
サハシ787形
(Tb)
サハ787形
(T)
モハ787形
(M)
クモハ786形
(M’c)
4両編成
← 熊本
小倉 →
クロハ786形
(T’hsc)
モハ787形
(M)
モハ786形
(M’)
クハ787形
(Tc)

T1 - 14編成は1994年(モハ・サハの組み替え前)、BM101 - 111編成は2000年時点での車両構成。

クモロ787形
下り方先頭車となる制御電動車。主制御器を備える。
車内は運転席、トップキャビン6名(→DXグリーン席3席)、一般グリーン席(14席)、4人用個室、トイレ・洗面所となっている。
1次車 (1 - 6) はモハ786-100番台、2次車以降 (7 - 14) は同300番台とユニットを組んでいたが、1次車は4を除き相方のモハが交換されている(後述)。
定員24人→21人、重量43.5t。
クモハ786形
上り方先頭車となる制御電動車。後位側屋根上に下枠交差式パンタグラフ、床下に主変圧器を備える。
車内は中央に荷物置場がある。定員56人、重量45.2t。
モハ787形
中間電動車。
主制御器および空気圧縮機 (CP) を1台備える。
車内はトイレ・洗面所付きで中央に荷物置場がある。そのため座席番号の8番ABCDが欠番となっている(後述のサハ787-0も同様)。定員56人、重量42.0t。
モハ786形(0番台、100番台、200番台、300番台)
中間電動車。
0番台および100番台が1次車、200番台および300番台が2次車以降である。
当初は0番台および200番台がモハ787形と、100番台および300番台がクモロ787形とユニットを組んでいたが、1次車の一部はユニット組替が実施された(後述)。
後位側屋根上に下枠交差式パンタグラフ、床下に主変圧器を備える。
車内はバリアフリー対応トイレ・洗面所、自動販売機、マルチスペースが車端部デッキにあるほか、客室入口横に荷物置場がある。平成14年製造車には817系類似のドアチャイムが装備されている。
定員は0番台・100番台が42名、200番台・300番台は40名。重量は全て44.0t。
クロハ786形
下り方先頭車となる制御車。
車内は運転席、グリーン席、普通席、トイレ・洗面所、喫煙ルーム(全車禁煙化後は電話コーナー)となっている。
グリーン室と普通室は手動式の扉で仕切られているほか、本形式の出入台との仕切は、883系 と同様のガラス式となっている。
また、車端部には転落防止幌が設置されている。定員37人、重量は36.0t。
クハ787形0番台
上り方先頭車となる制御車。
車内は運転席、普通席で荷物置場は設置されていない。
この車両もクロハ786形と同様、出入台との仕切はガラス式となっており、車端部には転落防止幌が設置されている。定員60名、重量31.1t。
サハ787形0番台
付随車
車内はトイレ・洗面所、簡易車掌台、普通席となっており、中央部に荷物置場がある。
一部車両は編成間で車両交換が実施されている(後述)。
乗降扉横の簡易車掌台には車掌スイッチや開閉可能な小窓があり、これで外見上はモハ787形と識別可能である。定員56人、重量32.7t。
サハ787形100番台
付随車。
1994年の時点では114まで製造されていたが、一部車両は、編成間で車両交換が実施されている(後述)ほか、2000年に5両がクハ787形100番台に改造された。
その後2002年に増備された115 - 117には、座席上部に滑り止めのゴムシートが、車端部には転落防止幌が設置されている。
車内は中央に荷物置場がある。そのため座席番号の9番ABCDが欠番となっている。トイレ・洗面所は設置されていない。定員64人、31.1t。
サハシ787形
セミコンパートメント(4席×6室)、立席ビュフェ、車内販売準備室で構成される。床下にはCPを1台備える。定員24名、重量35.6t。ビュフェ部分は当初座席がなく立席であったが、1996年11月頃より簡易的な座席が5脚設置された[6]

注釈

  1. ^ サハシ787形の型のドーム天井は、この名称を想定して設計されたものであった。
  2. ^ 後年のリニューアル工事で黒味が増したほか、「36ぷらす3」では完全な黒色で塗装されている。
  3. ^ 2011年6月に営業終了。
  4. ^ 繁忙期に小倉駅 - 大分駅間で運転される臨時「にちりん」や「にちりん」3・16号の大分駅以北、また定期列車でも他編成の運用を代走する場合では車掌が乗務する。また抜き打ちで添乗員が乗務し、検札を行う場合がある。

出典

  1. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-116-3 
  2. ^ 前田徹 (2003年3月21日). “春を告げるイメージ 九州新幹線は「つばめ」”. つばめ開業 (西日本新聞). オリジナルの2004年5月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20040512103916/http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/tsubame/kanren/kiji/030321_1.html 2012年11月29日閲覧。 
  3. ^ “灰色の「つばめ」実は赤色だったかも!? 特急787系“幻の案”JR九州OBが語る 今も車内に名残アリ”. 乗りものニュース. (2023年10月13日). https://trafficnews.jp/post/128577 2023年10月14日閲覧。 
  4. ^ 川上章吉 1992, p. 75.
  5. ^ 『JR全車輌ハンドブック 2008』ネコ・パブリッシング、2008年8月1日、636-637頁。ISBN 978-4777006663 
  6. ^ 交友社鉄道ファン』1997年3月号 通巻431号 p.144
  7. ^ a b 坂正博「JR九州新幹線・特急列車の運転体系概要」『鉄道ダイヤ情報』第323号、交通新聞社、2011年3月、pp. 28-35。 
  8. ^ 787系BM106編成が塗装およびロゴ変更のうえ出場”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース. 交友社 (2011年3月8日). 2012年10月13日閲覧。
  9. ^ 鶴通孝「INTERCITY 787 AROUND THE KYUSHU」『鉄道ジャーナル』第45巻第6号、鉄道ジャーナル社、2011年3月、74-88頁、ISSN 0288-2337 
  10. ^ 畳敷きの個室にソファ!JR九州新観光列車「36ぷらす3」公開 - RMニュース(ネコ・パブリッシング社、2020年9月29日掲載、同日閲覧)
  11. ^ 「36ぷらす3」車両レイアウトについて” (PDF). 九州旅客鉄道 (2019年12月20日). 2019年12月20日閲覧。
  12. ^ ジェー・アール・アール 編『JR電車編成表2022冬』交通新聞社、2021年11月22日、207,221頁。ISBN 978-4-330-06521-2 
  13. ^ 鉄道ジャーナル』第33巻第5号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、95頁。 
  14. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-124-4 
  15. ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2003年2月」『RAIL FAN』第50巻第5号、鉄道友の会、2003年5月1日、21頁。 
  16. ^ 鉄道事故調査報告書”. 運輸安全委員会(JTSB). 2022年1月9日閲覧。
  17. ^ 日豊本線「宗太郎越え」の普通列車が787系化される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース. 交友社 (2018年3月17日). 2018年3月19日閲覧。






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