CLAYMORE
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製作
『エンジェル伝説』の連載終了後、『MJ』誌上にて2001年7月号から連載が開始された。2006年にはマッドハウス制作によるテレビアニメ化が発表、同年12月に開催されたジャンプフェスタ2007ではカラーイラストの原画や作中に登場する大剣の原寸大模型などが展示された[4]。前述のアニメは2007年4月から9月にかけて日本テレビで放送され、深夜枠での放送にも係わらず最高視聴率3.5%、最高占拠率28.7%と言う記録を残した[5]。2009年にはニンテンドーDS用のゲームソフト化されるなどのメディアミックス展開がされている。
『MJ』は2007年7月号を以て休刊となり多くの連載作品が終了したが、本作は『MJ』のリニューアル・後継として新創刊される『SQ』への移籍が発表[注 11]された。『MJ』休刊から『SQ』創刊の間も、『週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)誌上での番外編の掲載、『WJ』編集部による総集編の刊行などの執筆・出版活動が行われ、『SQ』2007年12月号(創刊号)より月刊連載が再開され、2014年11月号をもって完結した。
特徴
ギャグ漫画であった八木の前作『エンジェル伝説』とは対照的なストーリー漫画。ストーリーは一貫して重厚さを保っており、ギャグシーンが一切入らない。八木は「ネーム制作時はコメディっぽい流れになることもあるが、1日ほど置くとやはり違うと思い書き直す」と語っている[6]。
話数の単位として「SCENE」(シーン)が用いられており、各話の副題は雑誌掲載時と単行本収録時とで異なる場合が多い。大抵の場合、1つの連続するエピソードは単行本掲載時に副題が統一される。例として、SCENE74、75の雑誌掲載時の副題はそれぞれ「淑女の祈り」[7]「赤き雨」[8]だったのに対し、単行本収録時は「幼き凶刃II」「幼き凶刃III」[9]となっている。
書誌情報
単行本
- 八木教広 『CLAYMORE』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全27巻
- 「銀眼の斬殺者」2002年1月10日第1刷発行(1月5日発売[集 1])、ISBN 4-08-873220-0
- 「まほろばの闇」2002年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 2])、ISBN 4-08-873266-9
- 「微笑のテレサ」2002年11月7日第1刷発行(11月2日発売[集 3])、ISBN 4-08-873343-6
- 「死者の烙印」2003年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 4])、ISBN 4-08-873426-2
- 「斬り裂く者たち」2003年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 5])、ISBN 4-08-873529-3
- 「果てなき墓標」2004年5月5日第1刷発行(4月30日発売[集 6])、ISBN 4-08-873603-6
- 「闘う資格」2004年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 7])、ISBN 4-08-873675-3
- 「魔女の顎門」2005年4月30日第1刷発行(4月28日発売[集 8])、ISBN 4-08-873814-4
- 「深き淵の煉獄」2005年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 9])、ISBN 4-08-873878-0
- 「北の戦乱」2006年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 10])、ISBN 4-08-874103-X
- 「楽園の血族」2006年11月7日第1刷発行(11月2日発売[集 11])、ISBN 4-08-874281-8
- 「魂と共に」2007年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 12])、ISBN 978-4-08-874348-6
- 「抗しうる者」2007年10月9日第1刷発行(10月4日発売[集 13])、ISBN 978-4-08-874430-8
- 「幼き凶刃」2008年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 14])、ISBN 978-4-08-874516-9
- 「戦いの履歴」2008年12月9日第1刷発行(12月4日発売[集 15])、ISBN 978-4-08-874597-8
- 「大地の鬼哭」2009年5月6日第1刷発行(5月1日発売[集 16])、ISBN 978-4-08-874668-5
- 「記憶の爪牙」2009年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 17])、ISBN 978-4-08-874742-2
- 「ロートレクの灰燼」2010年7月7日第1刷発行(7月2日発売[集 18])、ISBN 978-4-08-870038-0
- 「幻影を胸に」2010年12月8日第1刷発行(12月3日発売[集 19])、ISBN 978-4-08-870134-9
- 「魔爪の残滓」2011年6月8日第1刷発行(6月3日発売[集 20])、ISBN 978-4-08-870241-4
- 「魔女の屍」2011年12月7日第1刷発行(12月2日発売[集 21])、ISBN 978-4-08-870347-3
- 「深淵の爪と牙」2012年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 22])、ISBN 978-4-08-870434-0
- 「戦士の刻印」2012年12月9日第1刷発行(12月4日発売[集 23])、ISBN 978-4-08-870557-6
- 「冥府の軍勢」2013年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 24])、ISBN 978-4-08-870688-7
- 「やみわだの剣」2013年12月9日第1刷発行(12月4日発売[集 25])、ISBN 978-4-08-870858-4
- 「彼方からの刃」2014年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 26])、ISBN 978-4-08-880076-9
- 「銀眼の戦士たち」2014年12月9日第1刷発行(12月4日発売[集 27])、ISBN 978-4-08-880228-2
総集編
『MJ』の休刊から『SQ』の創刊までの間に刊行された、3冊の総集編。SCENE1からSCENE67までの主要エピソードに加え、3冊で一繋がりになる描き下ろしポスター、エピソード間に挿入される語り「銀の断章」、組織内部情報という形式の設定資料集「討妖録」、漫画家・黒輪ビビコによる四コマ漫画「くれあさん」などが収録された。
- 八木教広『CLAYMORE 銀の断章』集英社〈週刊少年ジャンプ特別総集編増刊〉、全3巻
- 2007年9月20日発行
- 2007年10月20日発行
- 2007年11月15日発行
画集
八木にとって初となる画集。油彩で描かれた原画を美術書並みのクオリティで再現している。2001年から2010年までのカラーイラスト、単色イラストに加え、描き下ろしイラストや未公開だった初期設定イラストなどを含めた100点以上のイラストが収録されている[10]。
- 八木教広『八木教広CLAYMORE画集 Memorabilia』集英社〈愛蔵版コミックス〉2010年7月7日第1刷発行(7月2日発売)、ISBN 978-4-08-782284-7、A4判。
『ジャンプSQ.19 』Vol.01
『ジャンプSQ.19』隔月刊化リニューアル記念の一環として8頁の番外編「戦士黎明編」が掲載。このエピソードは単行本に収録されないことがジャンプスクエア編集部から発表されている。
- 『ジャンプSQ.19』Vol.01(ジャンプスクエア5月増刊) 集英社、2012年4月19日発行
注釈
- ^ 妖力同調により覚醒したミアータが覚醒を解いた後も施術痕が残っていたことから、意識まで完全に妖魔側に移らないと消えない様子。
- ^ 一方でクレイモア以外にも妖魔を返り討ちにした剣の達人、というのはある程度存在すると宣言されたため「常人を遥かに超える」といってもこの世界における鍛えた達人と下位クレイモアの力量差は絶対ではなくなってきている。
- ^ 作中幾許か覚醒をいとわなければ、平均的には男性のほうが強力、と示唆する台詞がある
- ^ これはジャンプフェスタ2007にて展示された原寸大模型の長さと重さであり、作中では明確に全長や重さについて言及する場面は無い。
- ^ これと全く同じデザインの鎧を成人後のラキが纏っているが、明白にイースレイや他の男性覚醒者のお下がりという記述はない。
- ^ クレアが、初めての覚醒者狩りで、宿屋に残すラキにお金を預けた際、ラキが「三本あれば、一週間は十分持つ」と言う旨の発言をしていることから、この硬貨は、それなりの価値を持つようである。ただし、具体的な価値やその算定については、硬貨を用いた取引の描写がないため、不明である
- ^ ただし、ザコル山とアルフォンスの覚醒者討伐時に多くの戦士たちが死亡する事態が発生し、なおかつ後者において覚醒者が集団発生したため、北の戦乱時には30番台ならびに40番台の戦士たちが多数動員された。
- ^ 本物の長生きして強力になった妖魔も存在はする
- ^ ただし、敵を仕留める際には自分の意志で口を塞いでいる金具のようなものを外し、攻撃に及んでいる。
- ^ このため深淵喰い自身は妖気を読むことができない。
- ^ 本作のほか『ギャグマンガ日和』『ロザリオとバンパイア』『テガミバチ』が『SQ』誌上へ、『魔砲使い黒姫』が『SQ』HP上へ移籍した。
出典
- ^ “CLAYMORE:13年の歴史に幕 アニメ化されたダークファンタジーマンガ完結へ”. MANTANWEB. (2014年9月4日) 2021年2月2日閲覧。
- ^ 八木教広 (2002). CLAEMORE第2巻「まほろばの闇」. 集英社. p. 34. ISBN 978-4-08-873266-4
- ^ 原作1巻1話
- ^ 『CLAYMORE』公式サイト ジャンプフェスタ2007 会場レポートより。
- ^ avex movie 公式サイト Introductionより。
- ^ 『ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内』118ページ(八木教広×池田晃久 師弟対談)より。
- ^ 『SQ』2007年12月号、357ページより。
- ^ 『SQ』2008年1月号、190ページより。
- ^ 単行本14巻、7ページ、41ページより。
- ^ a b 集英社BOOK NAVI内、内容紹介より。
- ^ “CLAYMORE/1|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/2|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/3|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/4|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/5|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/6|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/7|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/8|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/9|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/10|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/11|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/12|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/13|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/14|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/15|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/16|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/17|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/18|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/19|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/20|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/21|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2011年12月11日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/22|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2012年6月4日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/23|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2012年12月4日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/24|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/25|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2013年12月5日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/26|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2014年6月4日閲覧。
- ^ “CLAYMORE/27|八木 教広|ジャンプコミックス|”. 2014年12月4日閲覧。
クレイモア (曖昧さ回避)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 23:40 UTC 版)
クレイモア(claymore)
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