クリア・クオリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 09:15 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| クリア・クオリア | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー | 
| 漫画 | |
| 作者 | 遠藤海成 | 
| 出版社 | 角川書店 | 
| 掲載誌 | 月刊Asuka | 
| レーベル | あすかコミックスDX | 
| 巻数 | 全2巻 | 
| テンプレート - ノート | |
『クリア・クオリア』は、遠藤海成による日本の漫画作品。「月刊Asuka」(角川書店)にて連載されていた。コミックス全2巻。
『ピノキオ』『ラプンツェル』『鏡の国のアリス』など、童話・文学作品に関係する要素が多く出てくるのが特徴。
ストーリー
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      この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権を侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2016年7月)(使い方)
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とある小さな島国(イギリスの可能性が高い)では、四肢が腐っていく病気・突発性末端壊疽症候群(通称「ピノキオ」)が蔓延していた。そして、その抗体を持つ人間は、「ドナー」と呼ばれ、国家から手厚い保護を受けている。しかしその反面、民衆からは、ピノキオ治療の特効薬と認識され、命を狙われている。ドナーの少女・ドロシーは、ある日、自分の右目の角膜と髪を引き換えに、廃棄されそうになっていた機械人形(プラスティカ)を手に入れるが……。
登場人物
- ドロシー
 - 本作の主人公。「ピノキオ」の抗体を持つ「ドナー」だが、普段はこの事を隠している。人形のような外見を持つ少女。ポンコツと引き換えに髪と右目を失い、現在は右目に眼帯をしている。感情表現が苦手で笑うことができない。口癖は「なんとなく」。
 - ポンコツ
 - ドロシーに保護された医療用の機械人形(プラスティカ)。彼女の従者となる。元は廃棄処分が決定されていた物だった。機械人形としてはかなり精巧なもので、見かけは人間と変わらない。元々は軍用だが、任務を拒否して医療用に回され、そこで子供の足の切断手術を拒否して医師を殺し、廃棄になった。
 - ロッドバルト
 - ドロシーの保護者。心配性。ドナーセンターの元職員で、自身もドナー体質。センターに連れ戻され、片腕を切断される。
 - クオリア
 - ポンコツが拾ってきた猫。「クオリア」という名前も彼が付けた。
 - チェネレントラ
 - ドロシー達を狙うプラスティカ。
 - ジャバウォッキー
 - ポンコツと引き換えにドロシーの角膜を買う。ロッドバルトの知り合い。なお彼とお供二人の名前は『鏡の国のアリス』の詩・登場人物の名前から取られている。画家志望だが絵は下手。
 - トゥードルダム
 - ジャバウォッキーのお供。巨体でサングラスをしている。
 - トゥードルディ
 - ジャバウォッキーのお供。戦闘能力が高い。
 - オデット
 - ジャバウォッキーの妹。実際には画家志望のジャバウォッキーにモデルとして雇われ、そのまま住み着いた妹分。重症の内臓転移型「ピノキオ」により死が近づいている。
 
用語
- 突発性末端壊疽症候群(とっぱつせいまったんえそしょうこうぐん)
 - 通称「ピノキオ (pinocchio)」 "PNC"。とある島国で流行っている病気。発症すると四肢が段々と腐っていき、最終的には死に至る。そのためほとんどの人間は腐敗した部分を切り落とし、義肢あるいは「ドナー」の手足と交換することで進行を防いでいる。内臓に転移する場合もある。
 - ドナー
 - 一万人に一人といわれる、「ピノキオ」の抗体を持つ人間。そのほとんどはドナーセンターで保護されている。ドナー以外の人間の間では、ドナーの肉を食べれば病気が治るなど、ドナーに関する迷信が広まっていることもある。終盤では、ピノキオにかからない子供が増えてドナーの役割が終わりつつある反面、ドナーセンターにおける臓器売買の不正が明らかとなる。
 - プラスティカ
 - 機械人形。その精巧さは様々で、人間と見分けがつかないものは家一軒が買えるほど高価らしい。基本的には人間に忠実で、人間に逆らうことも危害を加えることも、嘘をつくこともしない。
 
 
固有名詞の分類
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