BROTHER (映画) BROTHER (映画)の概要

BROTHER (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/08 16:04 UTC 版)

BROTHER
監督 北野武
脚本 北野武
製作 森昌行
吉田多喜男
ジェレミー・トーマス
ピーター・ワトソン
出演者 ビートたけし
オマー・エップス
真木蔵人
加藤雅也
寺島進
大杉漣
石橋凌
音楽 久石譲
撮影 柳島克己
編集 北野武
太田義則
製作会社 Recorded Picture Company
オフィス北野
バンダイビジュアル
エフエム東京
JFN
(制作協力:Filmfour、BAC Films)
配給 オフィス北野松竹
ソニー・ピクチャーズ クラシックス
公開 2000年9月VIFF
2000年12月13日
2001年1月27日
2001年3月23日
2001年7月20日
上映時間 114分
製作国 日本
アメリカ合衆国
イギリス
言語 日本語
英語
イタリア語
スペイン語
製作費 $12,000,000
興行収入 $15,250,594[1]
8億8800万円[2]
テンプレートを表示

日本を追われ、米国に逃亡した日本人ヤクザ・山本とその一味が抗争の末敗北して行く様を描く。タイトルの「BROTHER」とはヤクザ関係、異母弟との関係、日米のギャングとの擬似的関係などにおける複数の「兄弟」を意味している。各国で公開される中、フランスとカナダのフランス語圏では「Aniki」(Aniki, mon frère)という名称で公開された[3]

あらすじ

武闘派ヤクザの山本は花岡組にてその冷徹さ故に身内からも一目置かれる存在。ある日、ヤクザ同士の抗争によって組長である花岡を殺害されたことから、警察の介入もあって穏便な解決策として花岡組は解散となる。山本一派は行き場を失うが、一方で兄弟分である原田は生活のため、子分らを引き連れて敵対組織に吸収されることを選ぶのだった。やがて組織から山本を殺すよう命じられた原田は、それだけは避けたい一心で、密かに山本の海外逃亡を手引き。代わりにホームレスを殺し山本の死体に偽装する。

居場所を追われた山本は、米国留学したまま消息が絶えてしまった弟のケンを頼りアメリカへ渡る。ケンはジャンキー相手のドラッグ売人に成り下がっており、しかもドラッグ・トレードのトラブルに巻き込まれていた。山本はケンの仲間であるデニーらアフリカ系アメリカ人やメキシカンと手を組み、白人マフィアのボスたちを血祭りに上げ、裏社会でのし上がっていく。出会い頭、山本に絡んで痛い目に遭っていたデニーも、日本流のやり方に戸惑いながら徐々に彼のカリスマ性に惹かれていった。山本を慕い日本から追いかけてきた舎弟の加藤も加わり、彼らは人種や言語を超えて絆を深めていく。そんな中「兄貴に命を賭けている」という加藤は自らの命と引き替えに、日本人街のボス・白瀬たちをも山本の傘下に収めることに成功する。

ところが、この判断が組織の命を縮めることになった。白瀬たちは山本の警告を無視して過激な勢力拡大をエスカレートさせ、それが巨大イタリアン・マフィアの怒りを買った結果、凄惨な抗争に発展。「もう終わりだな、みんな死ぬぞ」という山本の言葉通り、抗争の発端である白瀬自身も外出中にマフィアの手によって死亡、仇を取るためマフィアの屋敷に押し掛けた白瀬の配下たちも返り討ちにされた。さらにマフィアは山本の傘下の者にまで手を伸ばし、一人残らず消し去っていく。

家族も殺され、ひとり生き残ったデニーは山本から着替えの入った鞄を渡され、逃げるよう言われる。不本意ながらもメキシコへ向け単身車を走らせるデニーは、鞄の中から意外なものを見つける。

出演


  1. ^ Brother (2001)”. Box Office Mojo. 2017年5月17日閲覧。(英語)
  2. ^ 「2001年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2002年平成14年)2月下旬号、キネマ旬報社、2002年、 138頁。
  3. ^ Brother (2000) - Release Info”. IMDb. 2022年6月9日閲覧。
  4. ^ 『ROADSHOW 2002年4月号』集英社、2002年、p99
  5. ^ 久石譲『感動をつくれますか?』角川書店、2006年、p37
  6. ^ 『joe hisaishi meets kitano films』ライナーノーツ
  7. ^ 『アウトレイジ オフィシャルガイド』日経BP社
  8. ^ ““今”を強烈に感じさせる注目サウンド!”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2001年2月5日). https://www.barks.jp/news/?id=52220448 2022年11月2日閲覧。 
  9. ^ 小指を落とすシーンや内臓が出て来るシーン等。


「BROTHER (映画)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  BROTHER (映画)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「BROTHER (映画)」の関連用語

BROTHER (映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



BROTHER (映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのBROTHER (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS