2016年の日本シリーズ
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概要
2014年から3年連続でNPBパートナーの三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行、SMBC)を冠スポンサーに迎え「SMBC日本シリーズ2016」として開催された[1]。
セ・パ両リーグとも、レギュラーシーズンで優勝した広島東洋カープと北海道日本ハムファイターズがクライマックスシリーズを勝ち抜き、本大会に出場する。広島は1991年(当時の対戦相手は西武ライオンズ)以来25年ぶり7回目、日本ハムは2012年(当時の対戦相手は読売ジャイアンツ)以来4年ぶり7回目の日本シリーズ出場となる。この両者は日本シリーズでは日本ハムの前身球団(東急→東映→日拓ホーム)時代を含め初顔合わせであると共に、日本シリーズ史上初の三大都市圏以外に本拠地を置く球団同士の対戦となった。
なお今大会は、セリーグで西端の広島、パリーグで北端の日本ハムと最も地理的に離れた2チーム(広島本拠地・マツダスタジアムと、日本ハム本拠地・札幌ドームは、直線距離で約1231キロ)の「史上最長距離シリーズ」となり移動には両チームとも飛行機を使用した。特に広島は今回の移動のために専用チャーター機まで手配するという気合の入れ込み様だった[2]。
広島の本拠地がマツダスタジアムに移転された2009年以降、同球場での初の日本シリーズ開催となる。日本シリーズ開催球場はマツダスタジアムで22球場目であり、2016年時点での12球団の本拠地球場全てで一度は日本シリーズが開催されたことになった。またこのシリーズ以後日本ハムは日本シリーズに進出できぬまま2023年にエスコンフィールドHOKKAIDOへ本拠地を移転したため、札幌ドームで開催された最後の日本シリーズとなった。
翌2017年の日本シリーズではセ・リーグ3位のDeNA、さらに翌々年の2018年の日本シリーズではパ・リーグ2位のソフトバンクがクライマックスシリーズを制し日本シリーズに出場し、2019年の日本シリーズは元号が令和に替わった後の開催となったため、平成時代でのリーグ優勝チーム同士の顔合わせは今大会が最後となった。
試合日程
- 第1戦 - 10月22日(土) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(18時30分試合開始)
- 第2戦 - 10月23日(日) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(18時30分試合開始)
- (移動日) 10月24日(月)
- 第3戦 - 10月25日(火) 札幌ドーム(18時30分試合開始)
- 第4戦 - 10月26日(水) 札幌ドーム(18時30分試合開始)
- 第5戦 - 10月27日(木) 札幌ドーム(18時00分試合開始)
- (移動日) 10月28日(金)
- 第6戦 - 10月29日(土) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(18時30分試合開始)
- ※いずれかのチームが4勝先取した時点で、日本シリーズは終了とする。
- 以下、開催予定されていたが行われなかった日程は以下のとおり。
- 第7戦 - 10月30日(日) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(18時30分試合開始=第6戦で終了のため未実施)
- ※中止試合が発生した場合であっても、第5戦と第6戦の間の移動日は設ける[3][注釈 1]。
- ※引き分け試合の発生により、第7戦までに4勝したチームがいない場合は第7戦の翌日に広島で第8戦を行い、それでも4勝したチームがいない場合は移動日を挟んで札幌で第9戦を行う。
- ※パ・リーグのホームゲーム(第3戦 - 5戦)では指名打者制を採用。また、監督会議にて広島・緒方孝市監督が予告先発の採用を提案し、日本ハム・栗山英樹監督が了承したため、2014年・ソフトバンクVS阪神以来2年ぶりに予告先発が行われた[4]。
- ※広島にとっては、本拠地・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島での日本シリーズ開催および全試合ナイターでの日本シリーズ開催は球団史上初となる(ちなみに、広島がこれまで出場した過去6回の日本シリーズは、いずれも旧・広島市民球場での開催で、全試合デーゲームだった[注釈 2])。
クライマックスシリーズからの勝ち上がり表
CS1st | CSファイナル | 日本選手権シリーズ | ||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | ||||||||||
広島(セ優勝) | ☆○○●○ | |||||||||
(3戦2勝制) 東京ドーム |
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DeNA(セ1st勝者) | ★●●○● | |||||||||
巨人(セ2位) | ●○● | |||||||||
(7戦4勝制) (第1,2,6戦)MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 (第3,4,5戦)札幌ドーム | ||||||||||
DeNA(セ3位) | ○●○ | |||||||||
広島(セCS優勝) | ○○●●●● | |||||||||
日本ハム(パCS優勝) | ●●○○○○ | |||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) 札幌ドーム |
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日本ハム(パ優勝) | ☆○●○●○ | |||||||||
(3戦2勝制) 福岡ヤフオク!ドーム |
||||||||||
ソフトバンク(パ1st勝者) | ★●○●○● | |||||||||
ソフトバンク(パ2位) | ○○ | |||||||||
ロッテ(パ3位) | ●● | |||||||||
- ☆・★=クライマックスシリーズ・ファイナルのアドバンテージ1勝・1敗分
注釈
- ^ 今年の場合、この対戦カード以外であれば、第5戦以前に中止試合が発生した場合、第5戦と第6戦の間の移動日は原則通り設けないこととなっていた。
- ^ 1993年の日本シリーズまでは1964年の日本シリーズを除き全試合デーゲームで、1994年の日本シリーズの第3~5戦のみナイターを経て、1995年の日本シリーズ以降は2011年の日本シリーズ第1戦を除き全試合ナイターで開催。
- ^ 2013年の楽天(第7戦・日本製紙クリネックススタジアム宮城・勝利)、2014年のソフトバンク(第3戦 - 第5戦・福岡ヤフオク!ドーム・3連勝)、2015年のソフトバンク(第1戦 - 2戦・福岡ヤフオク!ドーム・2連勝)、2016年の日本ハム(第3戦 - 第5戦・札幌ドーム・3連勝)
- ^ ソフトバンク2015年・楽天2013年・ロッテ2010年・西武2008年・オリックス1996年。以前は2004年まで存在していた近鉄が日本一未達成。2005年以降は楽天が2012年まで日本一未達成、2013年日本一達成時は日本ハムのみが最後の日本シリーズ(2012年)で敗退していた。
- ^ 南富良野町は2016年8月の台風における豪雨災害の被災地。
- ^ 関東他一部地域では17:55 - 18:00に『もうすぐSMBC日本シリーズ第1戦』を別途放送。
- ^ 日本テレビ系列とのクロスネット局2局(テレビ大分・テレビ宮崎)では放送されない。
- ^ 18:15(一部地域は18:19) - 18:33には事前枠『直前情報』を別途放送。21:54以降は後続番組『報道ステーション』内で試合終了まで継続中継を行う。
- ^ 17:50(一部地域は17:54) - 18:03には事前枠『直前情報』を別途放送。
- ^ 22:38 - 22:59に監督インタビューおよび表彰式を放送するための事後枠『ダッグアウト』も別途放送。
- ^ 無料開放期間中だったスカパー!ではこの中継も無料で視聴できた。
- ^ 首都圏では聴取率調査週間(スペシャルウィーク)であったことから、その対策として自社制作。
出典
- ^ 「SMBC日本シリーズ2016」 ロゴマークについてNPB日本野球機構
- ^ チャーター機で札幌往復 32年ぶり日本一へ1000万円投入-スポニチアネックス2016年11月4日閲覧。
- ^ 開催要項|SMBC日本シリーズ2016
- ^ 日本シリーズは全試合で予告先発 緒方監督が提案 日刊スポーツ、2016年10月23日閲覧。
- ^ 日本ハム 10年ぶり3度目日本一 中田決勝押し出し、レアード満弾スポニチアネックス、2016年10月29日配信
- ^ “日本ハムが10年ぶり日本一/日本S第6戦詳細”. 日刊スポーツ. (2016年10月29日) 2016年10月29日閲覧。
- ^ 勝負を分けた監督力の差──2016年日本シリーズを振り返る
- ^ 栗山監督に見た日本シリーズ短期決戦極意/里崎評論
- ^ 吉川晃司、日本シリーズ開幕戦で国歌独唱 黒のスーツ姿で登場 - スポニチアネックス、2016年10月22日配信、2016年10月24日閲覧
- ^ レスリング伊調馨、日本シリーズ開幕戦で始球式「五輪とは違う緊張感」 - スポニチアネックス、2016年10月22日配信、2016年10月24日閲覧
- ^ リオパラ銅の上地結衣が始球式「熱気がすごい」 - 日刊スポーツ、2016年10月24日配信、2016年10月26日閲覧
- ^ 台風被害・南富良野町の野球少年が元気に始球式 - サンケイスポーツ、2016年10月26日配信
- ^ 車いすラグビー銅の乗松が始球式「パラより緊張」日刊スポーツ 2016年10月26日
- ^ 《SMBC日本シリーズ2016》第3、4、5戦始球式のお知らせ
- ^ 主な記録 SMBC日本シリーズ2016NPB日本野球機構
- ^ 【広島】誠也、シリーズ47年ぶり本盗決めた!大谷崩した足も神ってる スポーツ報知 2016年10月23日
- ^ 日本ハム 3連勝で王手!西川の劇的サヨナラ満塁本塁打!シリーズ史上2本目スポーツニッポン 2016年10月27日
- ^ SMBC日本シリーズ2016 テレビ中継についてNPB日本野球機構
- ^ a b プロ野球日本シリーズ ビデオリサーチ 2016年10月14日閲覧。
- ^ TBSテレビ番組表 TBSテレビ 2016年10月15日閲覧。
- ^ “たけし、番組スタート80分遅れに禁断の“口撃””. スポーツ報知 (2016年10月23日). 2016年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月29日閲覧。
- ^ バックナンバー(2016年9月9日付 第61巻 第14818号を参照のこと) 日刊合同通信 2016年10月15日閲覧。
- ^ “プロ野球 日本シリーズ ~野球道~(仮)”. フジテレビ (2016年10月17日). 2016年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月29日閲覧。
- ^ “SMBC日本シリーズ2016”. フジテレビONE/TWO/NEXT(ワンツーネクスト) (2016年10月18日). 2016年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月29日閲覧。
- ^ a b c 進撃のカープ-HOMEスポーツ応援宣言!勝ちグセ。 広島ホームテレビ 2016年10月17日閲覧。
- ^ SMBC日本シリーズ2016 第3戦 タレントweeker 2016年10月17日閲覧。
- ^ a b 週間番組表 10月24 - 30日 長崎文化放送 10月21日発行、同日閲覧。
- ^ 北海道日本ハムファイターズ中継スケジュール北海道日本ハムファイターズ、2016年10月17日閲覧
- ^ SMBC日本シリーズ2016 第4戦 北海道日本ハムファイターズ×広島東洋カープ タレントweeker 2016年10月18日閲覧。
- ^ a b c 放送予定NHKスポーツオンライン -NHKスポーツ番組総合情報サイト-、2016年10月17日閲覧
- ^ 週間番組表(2016年10月29日分) 広島テレビ 2016年10月17日閲覧。
- ^ SMBC日本シリーズ2016 第6戦 広島東洋カープ×北海道日本ハムファイターズ タレントweeker 2016年10月21日閲覧。
- ^ SMBC日本シリーズ2016 日テレジータス 2016年10月15日閲覧。
- ^ 日本S第6戦、地元札幌テレビで歴代最高50・8%…瞬間最高は66・5%2016年10月31日 スポーツ報知
- ^ 日本一逃しても歴代最高!日本S第6戦、広島テレビで54・9%…視聴率は広島がハムに“6戦全勝”2016年10月31日 スポーツ報知
- ^ 日本シリーズ、両軍地元で視聴率50%超…今世紀初2016年10月31日 デイリースポーツ
- ^ 日本シリーズの関東地区での平均視聴率25・1%!広島地区は54・9%、札幌地区は50・8%2016年10月31日 サンケイスポーツ
- ^ ハム日本一 地元視聴率 今シリーズ最高50・8% 瞬間最高66・5% 2016年10月31日 スポーツニッポン
- ^ HBCラジオファイターズ中継 北海道放送 2016年10月19日閲覧
- ^ STVファイターズLIVE STVラジオ
- ^ ショウアップナイター|プロ野球速報 FM93 AM1242ニッポン放送
- ^ スポQ 文化放送
- ^ プロ野球NHKスポーツオンライン -NHKスポーツ番組総合情報サイト-、2016年10月17日閲覧
- ^ AbemaTV、プロ野球「日本シリーズ2016」を生放送。第3/5/7戦 - AV Watch、2016年10月25日閲覧。
- ^ 広島で日本シリーズ開幕 商店街PVに300人、飲食店で「ハム煮カツ」提供も - 広島経済新聞(2016年10月24日)
- ^ 報道ステーション2016年10月27日放送回 - gooテレビ番組(関東版)
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