2009年の岡山1000km
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2009年のアジアン・ル・マン・シリーズ | |||
前年: | 無し | 翌年: | 2013 |
エントリー
アジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦についてのACOの最初の計画では、最少でも30チーム以上の参加エントリーを見込んでいた。2009年5月9日にACOはル・マン・シリーズ、アメリカン・ル・マン・シリーズ、FIA GT選手権、SUPER GTの参戦チーム及びその他の日本と中国の地域から出場するチームから構成される31チームの初期エントリーを発表した。ACOは、さらにエントリーの勧誘を試み、参加申し込みするチームに対して貨物輸送を供給することを承認した。
二次エントリーに申し込んだ23チームが9月1日に発表された。最終エントリーは、ヨーロッパのル・マン・シリーズのLMP1カテゴリーをリードするペスカロロ・スポールによるエントリー名「ソラ・レーシング」の登録、2台のコレスチームのアウディ、ル・マン・シリーズのチャンピオンのアストンマーティン、1台のオレカ、2009年に新規設立されたチームのドレイソン・レーシングによるローラ、カテゴリー唯一の参加チームは、2007年のル・マン24時間レース以来の参戦となる 「Tōkai University/YGK Power (東海大学/YGKパワー)」である。LMP2カテゴリーは、ル・マン・シリーズからわずか2チームのエントリーであった。マツダ製エンジンを搭載したペスカロロ・01を走らせるオーク・レーシングと、クラージュ-AERを走らせるイバニェス・レーシング・サービスがル・マン・シリーズに与えられる招待枠により参戦した。
GT1カテゴリーのエントリーは圧倒的多数が日本チームで占められ、日本チームは全てSUPER GTに参戦中のチームであった。ヒトツヤマ・チーム・Novaのアストンマーティンと経験豊富なJLOCのランボルギーニ勢が参戦した。唯一のヨーロッパチームとして、ラルブル・コンペティションのサリーンが参戦した。GT2では、様々なチームと車種が参戦することになり、アメリカン・ル・マン・シリーズから最初のエントリーとなったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが新しいBMW・M3の1台を持ち込み、ロバートソン・レーシングがフォード・GTで参戦した。フェルベルマイア-プロトンの2台のポルシェとファーンバッヒャーのハンコックタイヤを履いたフェラーリがル・マン・シリーズから参戦した。「HANKOOK(ハンコック)-KTR」と「TEAM DAISHIN(チーム・ダイシン)」と「JIM GAINER(ジム・ゲイナー)」がSUPER GTから参戦した。かつてのJapan Le Mans Challengeに参戦していた「Scuderia Forme (スクーデリア・フォルム)」もポルシェ・996で参戦を果たしていた。唯一の中国からのエントリーであるチーム香港レーシングはアストンマーティンのレースカーで参戦してきた[2]。
2009年のフォーミュラ・ル・マン・カップのシリーズの上位2チームが、岡山1000km耐久レースのフリー・エントリー枠を受けていたが、新設のフォーミュラ・ル・マン・カップ冬季シリーズとスケジュールがぶつかり、本戦の出場を取りやめた。
予選
レースを引っ張るドレイソンのローラ-ジャッドに乗るジョニー・コッカーが、チームと彼自身にとっての最初のポールポジションを獲得した。0.1秒差の後方には、ソラのペスカロロ・01に乗るクリストフ・タンソーがつき、オレカに乗るニコラ・ラピエールが、更に0.3秒後方についた。2台のLMP2カーで争われたLMP2カテゴリーの予選で、オーク・レーシングのマテュー・ラーイエは、イバニェスのクラージュ車に3秒差をつけてクラス内ポールを獲得した[3]。
GT1カテゴリーでは、地元日本チームの「ヒトツヤマ・チーム・Nova」の土屋武士が予選のトップ・タイムを出したが、予選後にリアウィングの違反が見つかり、その予選タイムは取り消された[4]。この裁定処分を受けて、ラルブルのサリーンがGT1のポールを獲得し、2台のJLOCのランボルギーニ勢の前につけた。GT2カテゴリーでも同様の展開が生じ、チーム香港レーシングのアストンマーティンは最初に予選クラス最速タイムを出したが、予選後にGT1と同じ規定違反の内容で予選タイムが取り消された[4]。その結果、マルク・リープがドライブしたフェルベルマイア-プロトンのポルシェがクラス内ポールポジションを得ることとなり、ジム・ゲイナーのフェラーリともう1台のフェルベルマイア-プロトンが後に続いた[3]。タイム取消処分を受けた2台のアストンマーティン勢は、グリッド最後方で決勝レースのスタートをしなければいけなくなった。
予選結果
各クラスのポールポジションは太字で表示。最速タイムは灰色地で表示。予選での順位は、決勝の2レースでのスターティング・グリッドに反映される。
順位 | クラス | チーム | ドライバー | 予選タイム |
---|---|---|---|---|
1 | LMP1 | No. 87 ドレイソン・レーシング | ジョニー・コッカー | 1:19.143 |
2 | LMP1 | No. 17 ソラ・レーシング | クリストフ・タンソー | 1:19.249 |
3 | LMP1 | No. 10 チーム・オレカ マットムート AIM | ニコラ・ラピエール | 1:19.548 |
4 | LMP1 | No. 007 アストンマーティン・レーシング | シュテファン・ミュッケ | 1:19.747 |
5 | LMP1 | No. 14 コレス | クリスチャン・アルバース | 1:20.165 |
6 | LMP1 | No. 15 コレス | オリバー・ジャービス | 1:20.297 |
7 | LMP2 | No. 24 オーク・レーシング | マテュー・ラーイエ | 1:23.790 |
8 | LMP1 | No. 11 東海大学/YGKパワー | 密山祥吾 | 1:25.847 |
9 | LMP2 | No. 29 イバニェス・レーシング・サービス | ジョゼ・イバニェス | 1:26.647 |
10 | GT1 | No. 50 ラルブル・コンペティション | カルロ・ヴァン・ダム | 1:29.827 |
11 | GT1 | No. 69 JLOC | 井入宏之 | 1:30.679 |
12 | GT2 | No. 77 チーム・フェルベルマイア-プロトン | マルク・リープ | 1:30.847 |
13 | GT1 | No. 68 JLOC | 山西康司 | 1:30.873 |
14 | GT2 | No. 85 ジム・ゲイナー・レーシング | 田中哲也 | 1:31.283 |
15 | GT2 | No. 88 チーム・フェルベルマイア-プロトン | マルコ・ホルツァー | 1:31.515 |
16 | GT2 | No. 92 BMW レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング | ディルク・ミューラー | 1:31.665 |
17 | GT2 | No. 71 チーム・ダイシン | 青木孝行 | 1:31.733 |
18 | GT2 | No. 40 ロバートソン・レーシング | デイビッド・マリー | 1:31.746 |
19 | GT2 | No. 89 ハンコック チーム・ファルンバッヒャー | アラン・シモンセン | 1:31.977 |
20 | GT2 | No. 98 ハンコック KTR | 影山正美 | 1:32.258 |
21 | GT2 | No. 81 スクーデリア・フォルム | 小嶋禎一 | 1:39.442 |
22 | GT1 | No. 61 ヒトツヤマ・チーム・Nova | 土屋武士 | タイム取消 |
23 | GT2 | No. 91 チーム香港レーシング | トマシュ・エンゲ | タイム取消 |
- ^ Planetlemans.com Series Update (2009年8月4日). “Asian Le Mans Series: The latest news”. Planetlemans.com. 2009年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月4日閲覧。
- ^ Planetlemans.com Series Update (2009年9月1日). “Already 23 entries for a " Grande Première! "”. Planetlemans.com. 2009年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月1日閲覧。
- ^ a b Marcel ten Caat (2009年10月30日). “Asian Le Mans Series – Okayama Qualifying Report”. PlanetLeMans.com. 2009年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月30日閲覧。
- ^ a b “The LM GT1 & GT2 Aston Martins disqualified!”. Automobile Club de l'Ouest (2009年10月30日). 2009年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月30日閲覧。
- ^ “PDF Booklet” (PDF). Asian Le Mans Series (2009年10月31日). 2011年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月31日閲覧。
- 1 2009年の岡山1000kmとは
- 2 2009年の岡山1000kmの概要
- 3 決勝レース
- 4 脚注
- 2009年の岡山1000kmのページへのリンク