青騎士 青騎士の概要

青騎士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 16:25 UTC 版)

フランツ・マルク「青い馬の塔」1913年、行方不明
アウグスト・マッケ「明るい家」1914年

「青騎士」というはっきりした芸術家集団があったわけではなく、その実態は芸術年刊誌『青騎士』編集部と、彼らによる企画展であった。しかし、首班であったカンディンスキーの芸術理論に共感し、お互いに近い理念と興味関心を有していた点で青騎士は一つの芸術運動ともみなされる。活動期間としては、カンディンスキーとフランツ・マルクが年刊誌の創刊を構想し始めた1911年から第一次世界大戦によってメンバーが散り散りになってしまった1914年までの約3年間であり、非常に短命であったが、その後世に与えた影響は大きく、青騎士と周辺の芸術家は20世紀における現代芸術の重要な先駆けとなった。


注釈

  1. ^ アルノルト・シェーンベルク作曲。高音ソプラノチェレスタハルモニウムハープのための声楽曲、Op.20。メーテルリンクフランス語原詩はFeuillage du cœurと題し、詩集『温室(仏: Serres chaudes)』に収録。ドイツ語訳はカール・アントン・クランメルおよびフリードリヒ・フォン・オッペルン=ブロニコヴスキー。
  2. ^ 青毛青鹿毛の馬は実在するが、これらは、青というよりは黒に近い色である。

出典

  1. ^ 青騎士』 - コトバンク
  2. ^ 高階秀爾(監修)『まんが西洋美術史3』美術出版社 1994年 p.78 ISBN 4-568-26003-5
  3. ^ Ibid. p.p.78-79
  4. ^ マリサ・ヴォルピ・オルランディーニ(著), 乾由明(訳)『カンディンスキーと青騎士』ファブリ/平凡社 昭和49年 p.13
  5. ^ 西田秀穂 年刊誌《青騎士》の表紙絵 「東北大学文学部研究年報」1966年通号16 p.41
  6. ^ 『カンディンスキーと青騎士』p.13
  7. ^ Wassily Kandinsky: Über das Geistige in der Kunst, zit. nach Taschenbuchausgabe München 2002, S. 93 から翻訳
  8. ^ カンディンスキー/マルク(編)、岡田素之・相澤正己(訳)『青騎士』白水社 2007 p.5 ISBN 978-4-560-02713-4
  9. ^ 『カンディンスキーと青騎士』p.19 および 『青騎士』





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