遊星歯車機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 13:03 UTC 版)
応用
- 自動車
- 複数のユニットを組み合わせたものがトルクコンバータを併用したオートマチックトランスミッション(ステップAT)の変速装置に使われているほか、一部の四輪駆動車にセンターデフとして一般的に用いられている。また、トヨタ・プリウスなどTHS採用のハイブリッドカーでは太陽歯車を発電機に、遊星キャリヤをエンジンに、外輪歯車を車輪(モーター)に接続することでエンジンの駆動力を車輪(モーター)と発電機に分配するために用いられている。これにより、アイドリングや発進から低速時といった内燃機関の不得手な領域を電動機のみでカバーし、軽負荷域では余ったエンジンパワーを随時発電に回すことが可能となっている。ベルト式CVTに副変速機としても用いられている。
- 自転車
- 後輪のハブ内部に組みこまれる内装型変速機に用いられている。
- 増減速機
- シールド掘削機やガントリークレーン等多くの産業機械の駆動に遊星歯車機構を利用した遊星減速機が使われている。また、風力発電用風車では発電用増速機として遊星歯車機構のギヤボックスが使用されている。ギヤードターボファンエンジンはファンの減速に遊星歯車機構を利用している。
- コーヒーカップ (遊具)
- プラネタリウム
- 機械式の惑星投影装置に使用されたが近年は電子化されつつある。
- アンティキティラ島の機械
- 古代の歯車式計算機
出典
- 両角宗晴『遊星歯車と差動歯車の設計計算法』産経出版社、東京、1984年。 NCID BN10354821。
関連項目
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