遊梶田記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/09 10:24 UTC 版)
遊梶田記(ゆうびでんき)とは、18世紀の日本、美濃国加治田(岐阜県富加町)への旅行と町での体験を記した漢文の紀行文である。江戸時代後期における加治田町の漢詩文の隆盛を物語る史料である。
成立
天明7年秋に加治田の詩人たちの招きにより、岐阜の田季好、鼎石、黄千載の三人が、長良の雄総から長良川を渡り、夜に関に泊まり、翌日加治田に着いて、平井家と服部家に分宿。加治田の詩人に集まった者は、服部業績、平子紀、僧道要、清水寺に隠棲中の拙元、佐文、勝敬人たちであった。一同は清水寺にいたり、楽しく詩宴を開いて打ち興じた。往復10日間清遊した。
逸話
田利季好は当時美濃の漢詩界をリードした江村北海の弟子であり、鼎石は同門の大家。
参考文献
富加町史
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