近鉄7000系電車 現況

近鉄7000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 05:41 UTC 版)

現況

試作車

乗務員扉の高さが低い先行試作車の7602

1984年7月にク7103-モ7503-モ7502-ク7602の4両が東大阪生駒電鉄の車両として先行試作され、完成部分の路線にて走行試験を行った。この先行試作車両は他車と比べて乗務員扉の高さが少し低いのが特徴とされている。試作車がこの番号となったのは、開通式をトップナンバー編成で行うこと、後述の通り2メーカーある制御装置各々の性能試験を行うためであった[16]

1986年の東大阪線開業時にこの4両は近鉄に編入され、後述の量産車と共に6両編成を組成した[11]

量産車

1986年の東大阪線開業に合わせて製造され、先述の試作車を含めて6両編成8本48両(7101F - 7108F)が用意された[3][5]1989年に7110Fが増備されたが、制御装置は日立製のため、三菱製に割り当てる奇数番号の編成を飛ばしたことにより、第9編成は欠番とされた[3][18]。なお、7101F - 7105Fが軌道線、7106F - 7108F・7110Fが鉄道線所属とされている[6]

ラッピング車両

以下の2編成が行われていた(現在はともに広告契約終了)。

脚注

関連項目

参考文献


注釈

  1. ^ 近鉄の一般車両において普通鋼製車体のVVVF車は本系列や7020系を除外すると、1420系1421F(落成当時は1250系1251F)や5200系が存在する。
  2. ^ 1984年の開発当時、GTO素子電流容量の制約で1C2M制御となったが[11]、直後の1984年9月に大阪線用に新製された近鉄1250系(試作車、現在の1420系)で4500V・2000AのGTO素子が採用されて、1C4Mが実現している[13]
  3. ^ B.D.U.(Bogie Drive Unitの略)方式と呼称[11]
  4. ^ なお、近鉄では電気指令式ブレーキにKEBS(三菱電機製MBS)を基本的に採用しているため(増備形の7020系もKEBSを採用)、HRDAは本系列のみの採用となった。
  5. ^ 回生ブレーキによりT車の制動力も負担することで回生率を高める方式。回生ブレーキ力が低下した場合にはT車から不足分の空気制動を込めるようにしている[12]

出典



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