調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 06:56 UTC 版)
メロディーや和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽は調性(tonality)があるという。伝統的な西洋音楽において、調性のある音組織を調と呼ぶ。
狭義には、伝統的な西洋音楽において、全音階(diatonic scale)から構成される長調(major key)と短調(minor key)の2つの調が知られ、そのそれぞれは全音階のドの音とラの音が中心音である(長調と短調の場合には、中心音を特に主音(tonic)と呼ぶ)。すなわち、長音階を用いる調が長調であり、短音階を用いる調が短調である。
バロック以降の西洋音楽にあっては、調性を確立する(聞き手に調性を確実に把握させる)ために和声(harmony)が重要な働きをする。
西洋音楽においては、一つの曲の中で必ずしも調は一定ではなく、転調(modulation)と呼ばれる手法によって、一時的に他の調に移行することがあるが、古いものにあっては調性を保持するため、必ず曲頭の調と曲尾の調が同じであるか、同じ主音を持つ長調と短調の関係にある調(同主調(parallel key、same tonic key)となる。この調性が崩れるのは20世紀の最初頃である。
調と同じ種類の言葉
「調」に関係したコラム
-
世界各国の発表する経済指標は、為替の変動要因の1つとされています。その中でもアメリカ合衆国やEU諸国など、主要国と呼ばれる国々の発表する経済指標は、米ドル、ユーロなどの主要通貨に影響を及ぼすことがあり...
- >> 「調」を含む用語の索引
- 調のページへのリンク