落第忍者乱太郎 落第忍者乱太郎の概要

落第忍者乱太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 14:26 UTC 版)

落第忍者乱太郎
ジャンル 忍者ギャグ漫画
漫画
作者 尼子騒兵衛
出版社 朝日学生新聞社
朝日新聞出版
その他の出版社
聯經出版
尚禾文化
掲載誌 朝日小学生新聞
レーベル あさひコミックス
発表期間 1986年1月 - 2019年12月

(再掲載も含む)

巻数 全65巻
小説:小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師
原作・原案など 尼子騒兵衛
著者 阪口和久
イラスト 尼子騒兵衛
出版社 朝日新聞出版
発売日 2013年6月28日
2024年4月22日(復刻版)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

NHK Eテレで放送中のテレビアニメ忍たま乱太郎』の原作である。ミュージカル版(着ぐるみ&顔出し)、及び実写映画版などの他メディア展開作品については、上記『忍たま乱太郎』の項を参照。

概要

舞台は室町時代末期の設定で当時の様子や忍者の卵(忍たま)たちや忍術を愉快に描いている。登場する忍術も煙を出して突然消えたり水の上を走るようなものではなく、子供向けだからこそ真剣に、これからも知識を得ていく子供の読者に歴史の事実を正しく伝えたく、歴史的資料に記されたものや取材を基に[2]、正確な時代考証を行っているのが特徴となっている。

その一方、自動販売機腕時計、カタカナ語など著しく時代錯誤な物品や台詞も平然と登場するなどギャグ漫画の様相が強く、これについてギャグ漫画だから子供でもわかるような嘘は吐こうと考え、この他にラブストーリーやシリアスは排除している[3]。最初は3か月の連載予定で忍者ものを描いて欲しいと依頼されたが題材がそれだった理由を尼子は未だに教えてもらっていない[3]。日本史に興味があった尼子に抵抗はなく、忍者ものは江戸時代舞台が多いが調べると室町時代の頃は日本文化が成立していく過渡期でその時代の人々がどう生きていたか気になり、忍術には心理学を使った術もありそれを馬鹿な忍者たちが使ったらどうなるか考えて生まれたのが主人公ら一年は組の忍たまたちである[3]。子供向けであるため入り込みやすいように学園を舞台にすることを考え、非現実的なものではなく歴史資料を基に子供でも可能な忍術も描き、当時の暮らしや時代背景が伝わればいいとの思いだった[3]

メタ的要素をふんだんに取り入れ、キャラクターがコマの裏から現れて話に割り込む、枠線をちぎるなど自由奔放な動きを見せているのも大きな特徴の一つである。また、作者である尼子騒兵衛が漫画の中に登場したり、作者の仕事場にキャラクターが枠線を破って入ってくることもある。

登場キャラクターの名前は主にダジャレか、作者の出身地である兵庫県尼崎市をはじめとする近畿地方の地名、または実在人物の名前などに由来する。

単行本は第14巻までは毎月発行、第15巻から第65巻(最終巻)までは年2回発行されていた。2019年12月時点でシリーズ累計部数は940万部を突破している[4]

2018年10月-12月にパート63終了直後、2019年1月に尼子が脳梗塞を発症したため、4月開始予定のパート64を延期し、これまでに掲載された漫画を「傑作選」として掲載していたが、「毎日の連載は難しい」という尼子の判断を尊重した結果、同年10月~12月末の「傑作編」の終了をもって連載を終了し、全65巻で完結することが同年10月1日に発表された[5]2020年4月からは本作のキャラクターが登場する新連載「乱太郎とめぐるふしぎな世界」を月1回のペースで掲載中。[6]

尼子がキャラクターデザインを手掛けた、NPO法人あまがさきエコクラブのマスコット「エコあま君」は、本作の登場人物・乱太郎、きり丸、しんべヱと友達という設定を持つ[7]

あらすじ

時は戦国時代。先祖代々ヒラ忍者の血筋である乱太郎は、父の勧めで忍術学園に入学し、一流のエリート忍者になるために勉強する。しかし、友達のきり丸しんべヱと共に、常に成績は落第点。追試、補習授業は当たり前。頑張っても空回りする3人組に先生達も振り回されるが、そんな彼らには常に事件が降り注ぐ。3人組は足りない知恵を出し合って、いつのまにやら大活躍していく。








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