第29回スーパーボウル 試合経過

第29回スーパーボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 09:43 UTC 版)

試合経過

ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT チャージャーズ 49ERS
1 15:00 自陣41 49ERS 3 59 1:24 タッチダウン(パス) 44 S.ヤングライス キック成功 0 7
2 13:36 自陣15 チャージャーズ 3 9 1:38 パント
1 11:18 自陣21 49ERS 4 79 1:53 タッチダウン(パス) 51 S.ヤング→R. Watters キック成功 0 14
1 10:05 自陣22 チャージャーズ 13 78 7:21 タッチダウン(ラン) 1 N.Means キック成功 7 14
1-2 2:44 自陣30 49ERS 10 70 4:42 タッチダウン(パス) 5 S.ヤング→W. Floyd キック成功 7 21
2 13:02 自陣20 チャージャーズ 3 -8 1:32 パント
2 11:30 自陣44 49ERS 3 5 1:00 パント
2 10:30 自陣18 チャージャーズ 3 -9 0:55 パント
2 9:35 敵陣49 49ERS 9 49 4:51 タッチダウン(パス) 7 S.ヤング→R. Watters キック成功 7 28
2 4:44 自陣25 チャージャーズ 8 62 3:00 フィールドゴール成功 31 J. Carney 10 28
2 1:44 自陣23 49ERS 6 48 1:14 47ydフィールドゴール失敗
2 0:30 自陣37 チャージャーズ 3 9 0:20 パント
2 0:10 自陣20 49ERS 1 -1 0:10 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣10 チャージャーズ 3 8 1:40 パント
3 13:20 自陣38 49ERS 7 62 3:45 タッチダウン(ラン) 9 R. Watters キック成功 10 35
3 9:35 自陣37 チャージャーズ 6 30 2:10 パント
3 7:25 自陣33 49ERS 10 67 4:07 タッチダウン(パス) 15 S.ヤング→ライス キック成功 10 42
3 3:18 チャージャーズ 0:17 キックオフリターンTD 98 A. Coleman キック成功 18 42
3 3:01 自陣28 49ERS 3 -1 1:39 パント
3 1:22 自陣28 チャージャーズ 4 9 1:14 第4ダウン失敗
3-4 0:08 自陣32 49ERS 6 32 1:19 タッチダウン(パス) 7 S.ヤング→ライス キック成功 18 49
4 13:49 自陣38 チャージャーズ 12 55 4:08 インターセプト
4 9:41 自陣14 49ERS 5 8 3:54 パント
4 6:47 自陣28 チャージャーズ 2 0 0:39 インターセプト
4 6:08 自陣28 49ERS 3 3 1:47 パント
4 4:21 自陣33 チャージャーズ 8 67 1:56 タッチダウン(パス) 30 S.HumphriesT. Martin キック成功 26 49
4 2:25 敵陣38 49ERS 3 -16 0:46 パント
4 1:39 自陣8 チャージャーズ 9 27 1:39 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 26 49
映像外部リンク
NFL.comによるハイライト動画(英語、3分10秒)

チャージャーズは最初のキックオフでLBのダグ・ミラーがフェイスマスクの反則を取られ、フォーティナイナーズに自陣41ヤード地点からの攻撃権を与えた。3プレー目に、スティーブ・ヤングからジェリー・ライスへの44ヤードのTDパスが決まり、試合開始から1分24秒でナイナーズが先制した[3](オープニングドライブでタッチダウンをあげたのは、第8回スーパーボウルマイアミ・ドルフィンズに次いで2チーム目であった。)。またこのタッチダウンは、スーパーボウル史上試合開始から最速でのタッチダウンとなった[2](後に第41回スーパーボウルデビン・ヘスターがキックオフリターンTDをあげて、この記録を更新した。)。チャージャーズの最初の攻撃はパントに終わり、ナイナーズはヤングのスクランブルによる21ヤードのラン[2]、リッキー・ワターズへの51ヤードのTDパスなど、4プレーで79ヤードを前進し、第1Q残り10分05秒に、14-0とリードを広げた[3][1]。チャージャーズは7分以上をかけて13プレーで78ヤードを前進、ネイトロン・ミーンズの1ヤードのTDランで14-7と点差を縮めた[3]。しかし、ナイナーズは次のドライブでジェリー・ライスのリバースプレーでの19ヤードのゲイン[1]ジョン・テイラーへの12ヤードのパス、ヤングのスクランブルによる15ヤードの獲得など、10プレーで70ヤードを前進、フルバックのウィリアム・フロイドへの5ヤードのTDパスで21-7とリードを広げた[3]

第2Q終盤、チャージャーズ陣9ヤード地点からのチャージャーズのパンター、ブライアン・ワグナーのパントは、40ヤードとなり、ナイナーズは敵陣49ヤード地点からの攻撃権を得た。9プレー目にヤングからワターズへの8ヤードのTDパスが決まり、前半残り4分44秒で28-7となった[3]。チャージャーズは自陣25ヤード地点から、スタン・ハンフリーズからエリック・ビエネミーへのスクリーンパスでの33ヤード獲得などで62ヤードを前進し、敵陣13ヤード地点まで攻め込んだ。そこからパスが3回連続で不成功となったが、1回はマーク・セーイのエンドゾーン内での落球によるものであった。ジョン・カーニーが31ヤードのFGを成功させて、28-10となった。その後、ナイナーズは、ヤングからタイトエンドのブレント・ジョーンズへの33ヤードのパスなどで敵陣29ヤード地点まで前進したが、ダグ・ブライエンの47ヤードのFGは失敗に終わった[1]。チャージャーズは自陣46ヤード地点まで前進したが、前半残り10秒の第3ダウンにハンフリーズがエンドゾーンに投げたパスをエリック・デービスがインターセプトし、28-10で前半を終了した[1]

後半最初のチャージャーズの攻撃は、ファーストダウンを1回も更新できずパントに終わり[1]、デクスター・カーターが11ヤードをリターンし、ナイナーズは自陣38ヤード地点から攻撃権を獲得した。ナイナーズは、ワターズの9ヤードのTDランで35-10とリードを広げ、その後のドライブで、ヤングの3本連続のパス成功で53ヤードを獲得するなど、7プレーで62ヤードを前進、第3ダウン14ヤードで、ダリエン・ゴードンのパスインターフェアランスによる22ヤードのペナルティにも助けられ、最後はライスへの15ヤードのTDパスが決まり42-10と追加点をあげた[1]。第3Qのチャージャーズの唯一のハイライトは、アンドレ・コールマンの98ヤードキックオフリターンTDとマーク・セーイへの2ポイントコンバージョンの成功(スーパーボウル史上初[1])のみであった。コールマンのキックオフリターンTDは、スーパーボウル史上3人目の記録であった[3]

続くナイナーズの攻撃はパントに終わったが、チャージャーズは、自陣37ヤードでの第4ダウン1ヤードで、ミーンズにボールを持たせたが、4ヤードのロスに終わり、ギャンブルは失敗した[1]。6プレー後、第4Q残り時間13分49秒にヤングはこの日6本目のTDパスをライスに通した。チャージャーズは13プレーで59ヤードを前進し、敵陣7ヤード地点までボールを進めたが控えQBゲイル・ギルバートがエンドゾーンを狙って投げたパスは、ディオン・サンダースにインターセプトされた。チャージャーズはハンフリーズからトニー・マーティンへの30ヤードのTDパスと2ポイントコンバージョンを成功させ、49-26としたが、その後オンサイドキックは、ナイナーズがリカバーし、時間を費やしたドライブを行った。チャージャーズは最後の攻撃で自陣7ヤード地点から敵陣35ヤードまで前進したが、そこで試合は終了した。

ナイナーズのオフェンスは28回のファーストダウンを更新、455ヤードを獲得した。ヤングは、パス36回中24回成功、325ヤード、6TDパスをあげて、第24回スーパーボウルジョー・モンタナが作ったスーパーボウル記録の5TDパスのスーパーボウル記録を更新した。またランでも49ヤードを稼いだ。ライスは10回のレシーブで149ヤードを獲得、自身の記録に並ぶ3TDレシーブをあげた。ワターズはランで47ヤード、1TD、レシーブでも3回のキャッチで61ヤード、2TDをあげた[3]

レギュラーシーズンに1,350ヤードを走ったミーンズは、13回のランでわずか33ヤードに抑えられた[3]。またハンフリーズはパス49回中24回成功、275ヤード、1TD、2インターセプトであった。セーイが7回のレシーブで75ヤードを獲得[3]ロニー・ハーモンが8回のレシーブで68ヤードを獲得した[3]。ディフェンシブエンドのレイリー・ジョンソンは2サックをあげた。コールマンは、8回のキックオフリターンで244ヤード、1TDをあげ、キックオフリターン回数、リターンヤードでのスーパーボウル記録を作った。

2人の選手が3TDをあげたのは、スーパーボウル史上初めてであり、ワターズはロジャー・クレイグに次いで2TDパスをキャッチした2人目のRBとなった。

第27回スーパーボウル第28回スーパーボウルダラス・カウボーイズの一員として優勝していたケン・ノートン・ジュニアは3年連続でスーパーボウル優勝を果たした初の選手となった。アトランタ・ブレーブスの一員として1992年のワールドシリーズに優勝していたディオン・サンダースは。スーパーボウルとワールドシリーズの両方で優勝した初めての選手となった。

チャージャーズの控えQBのゲイル・ギルバートは前年まで第3QBとしてビルズに所属し、ビルズのスーパーボウル4連敗を経験しているため、この試合でスーパーボウル5連敗を喫した。

両チームが合計であげた75点は、第27回スーパーボウルの69点を上回るスーパーボウル記録となった[3]

ナイナーズの完璧なパフォーマンスにはオフェンスコーディネーターのマイク・シャナハン、ディフェンスコーディネーターのレイ・ローズの存在も欠かせなかった。彼らは1995年デンバー・ブロンコスフィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチに就任した。

スターティングラインアップ

サンディエゴ・チャージャーズ ポジション サンフランシスコ・49ers
オフェンス
マーク・セーイ
Mark Seay
WR ジョン・テイラー
John Taylor
スタン・ブロック
Stan Brock
LT スティーブ・ウォレス
Steve Wallace
アイザック・デービス
Isaac Davis
LG ジェシー・サポル
Jesse Sapolu
コートニー・ホール
Courtney Hall
C バート・オーツ
Bart Oates
ジョー・ココゾ
Joe Cocozzo
RG デリック・ディース
Derrick Deese
ハリー・スウェイン
Harry Swayne
RT ハリス・バートン
Harris Barton
アルフレッド・ププヌ
Alfred Pupunu
TE ブレント・ジョーンズ
Brent Jones
トニー・マーティン
Tony Martin
WR ジェリー・ライス
Jerry Rice
スタン・ハンフリーズ
Stan Humphries
QB スティーブ・ヤング
Steve Young
ネイトロン・ミーンズ
Natrone Means
FB リッキー・ワターズ
Ricky Watters
ドウェイン・ヤング
Duane Young
TE-FB ウィリアム・フロイド
William Floyd
ディフェンス
クリス・ミムズ
Chris Mims
LE デニス・ブラウン
Dennis Brown
ルーベン・デービス
Reuben Davis
NT-LDT ブライアント・ヤング
Bryant Young
ショーン・リー
Shawn Lee
RDT デイナ・スタブルフィールド
Dana Stubblefield
レスリー・オニール
Leslie O'Neal
RE-ELE リッキー・ジャクソン
Rickey Jackson
デビッド・グリッグス
David Griggs
LOLB リー・ウッドール
Lee Woodall
デニス・ギブソン
Dennis Gibson
MLB ゲイリー・プラマー
Gary Plummer
ジュニア・セアウ
Junior Seau
ROLB ケン・ノートン・ジュニア
Ken Norton, Jr.
ダリエン・ゴードン
Darrien Gordon
LCB エリック・デービス
Eric Davis
ドウェイン・ハーパー
Dwayne Harper
RCB ディオン・サンダース
Deion Sanders
ダレン・キャリントン
Darren Carrington
SS ティム・マクドナルド
Tim McDonald
スタンリー・リチャード
Stanley Richard
FS マートン・ハンクス
Merton Hanks
スペシャルチーム
ジョン・カーニー
John Carney
K ダグ・ブライエン
Doug Brien
ブライアン・ワグナー
Bryan Wagner
P クラウス・ウィルムスメイヤー
Klaus Wilmsmeyer
ヘッドコーチ
ボビー・ロス
Bobby Ross
ジョージ・シーファート
George Seifert

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Aaron Malone (2013年2月2日). “Super Bowl history, Super Bowl XXIX: Steve Young gets the monkey off his back”. ninersnation.com. 2013年12月4日閲覧。
  2. ^ a b c Rick Telander (1995年2月6日). “Sports Illustrated's Super Bowl Archive”. スポーツ・イラストレイテッド. 2013年12月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m Super Bowl XXIX San Francisco 49, San Diego 26”. nfl.com (1995年1月30日). 2013年12月4日閲覧。
  4. ^ Chris Littmann (2012年5月2日). “Junior Seau becomes eighth player from Super Bowl XXIX Chargers team to die”. AOL. 2012年5月3日閲覧。
  5. ^ Pete O'Brien (2012年5月2日). “Junior Seau eighth player to die from 1994 Chargers team”. USAトゥデイ. 2012年5月3日閲覧。
  6. ^ Lightning kills Cal assistant”. サンフランシスコ・クロニクル (1998年7月23日). 2012年5月3日閲覧。
  7. ^ チャージャース元LBブッシュが死去 94年SB出場メンバー”. NFL JAPAN (2011年12月9日). 2012年2月12日閲覧。
  8. ^ チャージャース唯一のSBメンバー、セアウ氏で8人目の死去”. NFL JAPAN (2012年5月3日). 2012年5月3日閲覧。
  9. ^ 増田隆生氏に聞く! 日本テレビ スーパーボウル中継史”. NFL JAPAN (2011年1月). 2015年2月14日閲覧。
  10. ^ Jerry Greene (1990年11月21日). “Miami Pound Machine Has More Proving To Do”. オーランド・センティネル. 2015年2月14日閲覧。
  11. ^ John Clayton, "Ranking all 49 Super Bowls," ESPN.com, January 29, 2016. 2016年2月7日閲覧。
  12. ^ Steve Serby, "Ranking all 49 Super Bowls from worst to first," New York Post, February 5, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  13. ^ Greg Rajan, "What are the best, worst Super Bowls?," Houston Chronicle, February 4, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  14. ^ Neil Best, "From I to XLIX, ranking the best Super Bowls," Newsday, February 3, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  15. ^ Don Banks, "Every Super Bowl, ranked," SI.com, December 21, 2015. 2016年2月21日閲覧。
  16. ^ Jeremy Gottlieb, "Ranking the watchability of all 49 Super Bowl games ever played," The Washington Post, February 5, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  17. ^ Gary Myers, "From wide right and David Tyree to all those blowouts, ranking every Super Bowl game ever played from I to XLIX," NY Daily News, February 5, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  18. ^ Nate Davis, USA TODAY Sports, "Ranking all 49 Super Bowls: Which was best of all time?," USA TODAY, January 27, 2016. 2016年2月21日閲覧。
  19. ^ Eddie Brown, "What's the best Super Bowl of all time?," SanDiegoUnionTribune.com, January 31, 2016. 2016年2月21日閲覧。





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