窓 窓の分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/24 06:51 UTC 版)

窓の分類

鎧戸がつけられた窓

開閉方法による分類

窓は、その開閉方法により以下のように分類される。

横引き 
レールにはめた窓を左右にスライドさせることで開閉する形式。開けた状態の窓を収納する戸袋などのスペースが必要である。
引き違い 
横引きと同じく左右にスライドさせて開閉するが、原則として2枚の窓を相互にスライドするので、戸袋は必要ない。
開き 
蝶番などで取り付け、垂直方向の軸を中心に回転させて開閉する形式の窓。1枚のみで構成したものを「片開き」、2枚で構成し左右に軸を設けたものを「両開き」と呼ぶ。
はめ殺し 
開閉のできない窓。フィックス窓とも呼ばれ、採光のみに供し、通風の機能が不要な場合に用いる。
上げ下げ窓 
ペアになった2枚の板を垂直のレールにはめ、ワイヤなどで連結し、連動させて上下に動かす窓。片方を引き下げるともう片方は上に移動する。
ルーバー(ジャロジー窓) 
横に細長いガラス板を、水平方向の軸を中心として回転させて開閉する形式の窓。ハンドルなどで開閉し、台所・便所・洗面所・収納などの換気を目的に用いることが多い。
滑り出し(すべりだし) 
窓枠の溝を建具が滑ると同時に金具の回転によって外へ開きだす窓。戸先と吊元側の両方が開口するため、妻側の窓であっても、窓の外側をクリーニングすることができる。回転軸が縦の場合は縦滑り出し、横の場合は横滑り出しと呼ばれる。
ドレーキップ 
内開き・内倒しの二通りの開き方を可能とした窓。ドイツ語の回す(ドレーン;drehen)と傾ける(キッペン;kippen)を合成した言葉である。
突上げ(つきあげ) 
木板の上部を取り付け、木板を押して水平方向の軸を中心に回転させて開け、竿で固定する形式。民家町屋茶室天井城郭天守櫓門などにも用いられる。とりで「突き上げ戸」、「突上げ戸」、「突上戸」ともいう。

配置による分類

窓は、その取り付け位置によって以下のように分類される。

連続窓
横方向に連続して配置した窓。建築家ル・コルビュジエの提唱した近代建築の五原則には、水平連続窓が挙げられている。中方立てのみで仕切られ、幾つかの窓を水平方向に帯のように横長に並べて構成したものを、リボンウィンドウという[3]小堀遠州設計の茶室擁翠亭」(別名「十三窓席」・京都市)のような作例もある。
出窓
建物の壁面よりも前方に突き出す形で設置される窓[1]。張り出した棚状部分に花や置物、ぬいぐるみを飾るなど、意匠的な愉しみをもたらす。角形のものはベイウインドウ[4]、弓形のものはボウウインドウ[5]と呼ぶ。それらのほか、オリエル窓もある。日本における区分では、台所出窓三角出窓三角(変型)出窓コーナー出窓トップライト出窓ルーフレス出窓などがある[6]
トップライト
天窓
屋根部分に設置する窓[1]ルーフウィンドウトップライトとも呼ばれ、効率の良い採光が可能である。
腰窓
窓枠の底辺が腰くらいの高さにある窓。
掃き出し窓
窓枠の底辺が床面の位置にある窓。フランス窓ともいう。

機能による分類

排煙窓 
単に排煙設備とも呼ばれる。通常ははめ殺し・採光用の窓であるものの、火災で室内の視界が悪化した場合に非常用のチェーンを引くと、掛け金が外れて煙が排出されるようになっている。煙が排出されやすいよう高い位置に設けられるが、物によっては閉める際には手動で閉じなければならず、誤って開けてしまうと閉めるのが厄介である。
脱出窓 
乗物などに設けられており、通常ははめ殺しとなっているが、非常時にはレバー操作などで窓枠やフレームごと取り外せる。また、ビルディングなどでは脱出用設備(綱梯子)やシューターなどが用意されている窓がある。これらは大きく開く構造となっていて、廊下や通路にあり、下向きの赤い三角のシールが窓に張ってある。はしご車が被災者を救助するために利用する場合もある。

  1. ^ a b c 意匠分類定義カード(L4) 特許庁
  2. ^ a b c d 窓を使った夏の暮らし”. 北海道立北方建築総合研究所ほか(北海道立総合研究機構). 2020年2月24日閲覧。
  3. ^ 『建築ヴィジュアル辞典』 彰国社、1998年、p.322
  4. ^ ベイウインドウとは|金融経済用語集
  5. ^ ボウウインドウとは|金融経済用語集
  6. ^ 『図解インテリア用語辞典』 山海堂、2007年、p.309


「窓」の続きの解説一覧




窓と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「窓」に関係したコラム

  • FXの三空とは

    三空(さんくう)とは、4本の並んだ陽線、あるいは、陰線が隣り合うローソク足の高値と安値と重ならないようにを空けて続いた状態のことです。4本の並んだ陽線の場合を三空吹き上げ、三空上放れといいます。また...

  • 株式分析の酒田五法の見方

    株式分析の酒田五法は、江戸時代の相場師、本間宗久によって考案された投資術です。酒田五法には、「三山」、「三川」、「三空」、「三兵」、「三法」の5つの法則があります。▼三山三山は、チャートの高値圏に出現...

  • 株式やFX、CFDのギャップとは

    株式やFX、CFDのギャップとは、ローソク足などのチャートにおいて、前日の高値と当日の安値が乖離した状態のことです。罫線ではを空けた状態のことを指します。ギャップは、その出現パターンによって今後の相...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「窓」の関連用語

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



窓のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの窓 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS