福音書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 07:17 UTC 版)
日本語訳
16世紀のキリスト教伝道以来、福音書も含めて聖書は様々に翻訳されてきた。キリシタン時代はイエズス会などのカトリック宣教会が日本で、19世紀にはプロテスタントの宣教師達が中国などの国外で日本語への翻訳事業を試みている。開国後はヘボンらが組織的な翻訳事業を起こし、その結果が明治元訳となった。その後、聖書協会の主導で大正改訳、口語訳、新共同訳などの改訳が作られ、これらが日本語の中で広く知られる翻訳となったが、聖書ことに福音書は多くの個人や組織によって日本語に翻訳されている。
金装福音経
正教会においては、福音経を金色などに装飾し、イコンも加えられる事が多い。これは視覚的な象徴表現を多用する正教会にあっては、福音経も視覚的な象徴表現の対象となり、教会にとって最も重要な経典でありかつイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)の言葉・イイスス・ハリストスそのものを表す福音経は、奉神礼にあたって美しく示されて当然であると考えられてきた伝統に基づく。
外典福音書
新約聖書におさめられた福音書以外にも「福音書」と冠される著作が存在するが、これらは外典福音書と呼ばれる。外典福音書のほとんどは正典のものより後の時代に成立し、一部の信徒によってのみ用いられていたと考えられる。
脚注
参考文献
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- 『新聖書辞典』いのちのことば社
- 『聖書の権威』尾山令仁著 日本プロテスタント聖書信仰同盟 (再版:羊群社)
- 『キリスト教神学入門』アリスター・マクグラス 教文館
関連項目
注釈
- ^ 古代ギリシア語: エウアンゲリオン [eu̯aŋɡélion][1], 中世ギリシア語: エヴァンゲリオン [eβaŋˈɡelion][1], 現代ギリシア語: Ευαγγέλιο, エヴァンゲリオ [evaɲˈɟelio][2]
- ^ 教会ラテン語: エヴァンジェリウム [evanˈd͡ʒelium][3], ドイツ語: エファンゲリウム [evaŋˈɡeːli̯ʊm][4]
- ^ 古英語: godspell, "good"(良い)+"spell"(話、物語)[5]
- ^ ヨハネによる福音書を他の3つの福音書と比較したときに表現、思想の違いが多いことから、ヨハネによる福音書以外の3福音書を共観福音書と呼ぶ。
出典
- ^ a b c wikt:en:εὐαγγέλιον
- ^ wikt:en:ευαγγέλιο
- ^ wikt:en:evangelium#Latin
- ^ wikt:en:Evangelium
- ^ a b wikt:en:gospel#English
- ^ “14.福音書の中に何が書かれていますか?”. キリストと教会について54の質問. オプス・デイ. 2018年4月6日閲覧。
福音書と同じ種類の言葉
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