発散級数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/07 22:36 UTC 版)
ネールルンド平均
pn は初項 p0 の正項数列とし、さらに
なるものと仮定する。いま、級数 s を p を使って変形して、
なる加重平均を考えるとき、tn の n を無限大に飛ばした極限はネールルンド平均 Np(s) と呼ばれる(ニールス・エリック・ネールルンドに由来)。
ネールルンド平均は正則、線型かつ安定であり、さらに任意の二種類のネールルンド平均は互いに矛盾しない。もっとも重要なネールルンド平均はチェザロ和である。いま、数列 pk を
で定めれば、k-次のチェザロ和 Ck は
で定義されるものである。k ≥ 0 のとき、チェザロ和はネールルンド平均であり、したがって正則、線型かつ互いに無矛盾となる。0-次のチェザロ和 C0 は通常の和であり、1-次のチェザロ和 C1 は通常のチェザロ総和法である。チェザロ和について、h > k ならば、Ch は Ck よりも強いという性質がある。
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