猫城 概要

猫城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 06:28 UTC 版)

概要

室町時代麻生氏によって築城。戦国時代末期の天正6年(1578年)に宗像氏領となる[1]。名前の由来は、敵が攻めてくるときは山が高くなり、城から攻め下りるときは山が低く感じるため、まるで猫が背を高くしたり低くしたりしているように見えることから名付けられたと言われる[2]

宗像氏貞は家臣の吉田倫行に雑兵150名をつけ猫城に配属した[3]天正8年(1580年)5月、大友宗麟の家臣である立花城立花道雪の指令を受けた鷹取城主・毛利鎮実が攻め込むが、宗像勢は激戦の末これを討ち破った[4][5]。宗像氏断絶後、廃城となる[6]江戸時代には福岡藩の所領になり、2代藩主黒田忠之により猫城跡に月瀬八幡宮が建立された。

猫城跡には、宗像市の市花で有名なカノコユリが夏に一斉に咲く。城跡の近くには高倉健の先祖である小田宅子の生家跡がある。

アクセス

脚注

関連項目

出典


  1. ^ 田郷利雄『史料と伝承で綴る 中間市の歴史 ~先史時代から明治維新期まで~』大学出版、2004年4月30日、114頁。 
  2. ^ 『中間市史』 上巻、中間市、1978年11月1日、318頁。 
  3. ^ 『中間市史』 上巻、中間市、1978年11月1日、316頁。 
  4. ^ 『中間市史』 上巻、中間市、1978年11月1日、317頁。 
  5. ^ 『筑前國續風土記拾遣』 中巻、文献出版、1993年5月28日、398頁。 
  6. ^ 『福岡県史(福岡県地理全誌)』福岡県、1988年10月20日、555頁。 


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